クランクイン前夜は、眠れない。

自分の回じゃなくても眠れない。

何年やっていても、同じ。

不安と期待。

なにかが生まれくる予感。

濃密な空気。

眠れないよるは、眠らないことに決めている。

あと七時間後には電車に乗り、なにかが生まれる瞬間の喜びを静かに待つのだ。

ただ願うのみ。

美しい朝日がのぼることを。