とおい | translucent star

とおい


あたしの左目にはその右腕がいつもうつっていて


うんと背の高いあなたを見上げるのはいつものこと


気にもとめないこと




この前


ほんとうに久しぶりにそばで話をしたね


あたしたちこんなにも身長差があったなんてなあって


あらためて思ったんだ


言葉をかわさない瞬間さえ心地よかった昔がうそみたい


おねがい 何か言ってくれないと



沈黙に耐えられないで


すぐに別れたけど




ちっちゃいねってからかうときの笑顔がすきだった


ふくれてみせるのも心たのしかったの


ふたりでいることが自然であたりまえだった







いつのまにかそれはぎこちなくなっていて


あえてそこにふれずにいるあなたよりもうんと先に気づいていて


あたしは


どうすればいいかわからなかった




いまのあたしたちを


きっと友達とはよべないんだろうね


こうなることがわかってれば


もっと別のかたちえらべたかもしれない




そんなふうにおなじように思ってくれてるかどうかすら


もう


わからないくらいにとおい