土曜日の昼下がりです。

チェーン店ではない地元のカフェでこのブログを書いています。

今日から2月ですが、暑いです ニコ AC、エアコンが効いてて心地いいですわ。

ちなみにインドではエアコンのことを「AC(エーシー)」と呼びます。身近でひんぱんに使う言葉は略されがちです。

 

大通りから奥まったところにあるカフェなので混んではいませんが、近所の人たちがまったりおしゃべりに来てる雰囲気。

インド人は「自由」なので、お客さん(カップル)が自分のスマホでBGMを大き目の音でかけ始めましたが、お店の人が止めるでもなく、他のお客さんも気に留めもしない、そういうお国柄なのですね。

 

さて、このカフェまで、バスできました。

・・・・それがどうした!?と思われそうですが、それが私にとってはビッグお祝いニュースなのです。

 

家から歩いたら40分くらいかかる距離で、実はムンバイに来たばかりのころ、Googleマップを見て、距離感も土地勘もなく、とことこ、汗をかきかき、ここまで歩いてきたのでした。「あー、バスに乗れたらラクなのに。いつか平気でバスに乗れる日がくるかな・・・お願い」と、思っていたのが3ヵ月前の私。

 

あれから数々の「バスに乗る+降りる練習」を重ねて、ついに今日は、『バス停でもない場所で、ゆっくり動いているバスに飛び乗っちゃう』という、地元の人並みの偉業を成し遂げましたグッ ちなみにこれはまったく怒られるような行為ではありません。ふつうのことです(法的にはダメと思うけど慣例的に)OK

 

キラキラ

 

前置きが長くなりました。バスに乗れるようになった私ですが、「郵便局に慣れる練習」もときどき行っています。インドから日本に荷物を送る、EMS(国際スピード郵便)を使うのですが、これがまた、なかなか大変なのです。日本と違って。。。

 

インドは「IT大国」ですが、それはほんの一局面であって、ふだんの生活レベルのインドはまったくの途上国、第三国です。と、来てみて分かりました。

 

大都市ムンバイは、人口が過密しているという意味で大都市ですが、ぜんぜん「大都会」ではなかった・・。と日本人の私は思うけど、インドの田舎から来た人たちにとっては「ムンバイは大都会だよ!」というところなのでした。

 

 

プレゼント インドの郵便局でEMS発送する実録 プレゼント

 

 

いつも通り酷暑のある日、かの有名な観光地『インド門』から、とことこと歩いてムンバイで一番大きな郵便局(たぶん)に行きました。

見えてきた General Post Office Mumbaiがこちら。郵便局とは思えない驚きの外観ですよね。

わくわく 義理チョコ これは期待できそう!と、このときは思ったものでした。

 

 

 

 

正面入り口。ふむふむ、玄関も立派ですね。

でも、人の出入りがあんまりないこと、そして中が薄暗いことに、ほんのすこーし不安な気持ちが沸き上がり始めます。

 

 

 

 

そして中、あれれ、思っていたのとぜんぜん違ーう!

お客さん少ないし、局員はグダグダしてるし、私物も書類も無造作に投げてあって、つまり、中はふつうのインドの郵便局だった件。

広~いホールの真ん中に、ぜいたくなほどスペースをムダ遣いした円形カウンターが作られています。使いやすさとか機能性とか動線とか、そういう視点が皆無なのは、逆にすごい!と感心します。いつもながら。・・・インドの余裕ですね牛モーゥ

 

 

 

「日本に荷物を送りたい」と窓口で伝えると、「中身をチェックする人が戻るまでここで待ってて」と言われ、たっぷり30分ほど待たされた場所が上の写真。カウンターの内側です。途中たびたび「まだ?」と通りかかる職員に聞いても、みんな首を横にグラグラ振るだけ。イエスなのかノーなのかさっぱり分からないあのインド式ジェスチャーですねー

 

その後、「あそこの部屋に行って用紙をもらって記入して、それが終わったら外に行ってパッキングして戻ってきて」と、指さされたのが下の用紙をもらう部屋。なんでひとつひとつ移動しないとあかんねーーーんびっくり

でもこれを非効率と呼ぶのではなく、余裕がある、と前向きにとらえるのがインドで気持ちよく生きていく鍵です。

 

 

 

 

「外に行ってパッキングして」と驚くほど雑に説明された意味がさっぱり分からず、とりあえず外に出て数人に聞いて分かったのは、写真の矢印の場所、通りを渡った「あそこら辺」に「パッキングするおじさんがいる」という情報でした。

ううーーーーん、これは一体どういうことだろう???この時点で、私の頭はハテナでいっぱいでした。本当に荷物を送れるのか?と半信半疑になってきました。

 

 

 

 

そして、ドン。これがその「パッキングのおじさん」。えええ?!まさかの、「路上で針と糸を持ち、荷物を布で包んで縫うおじさん」です。

どうして布で包むんだろう? どうして路上のおじさんがそれを一手に請け負う担当なんだろう?

その答えは・・・「インドだから」!

 

カメラを向けたら、ちょっと緊張ぎみなったおじさん。かわいい。いや、かわいくないか。。

 

 

やっと布とじを終えて数十ルピーを払い、郵便局に戻ってきたところがこちら。非効率な働きぶり・・・ではなく、お客さんがどんなに並んでいても余裕でチャイをすする窓口のおじさん。「早くやれよ!」とは、誰も言いません。チャイはきっと大切なんだ。だってインドだから。たぶん、そうなんだ。と、自分の中の常識をリセットしました。

 

 

 

 

という訳で、小さな包みをEMS発送するために、なんだかんだで1時間以上かかった郵便局体験でした。送料はこのときは、上の写真の封筒サイズだったので、500ルピーくらいで安かったです。1週間ほどで東京の自宅にちゃんと届きました。ニコニコ

まわりの日本人に聞いても、荷物の紛失などは基本ないようす。手続きは面倒だけど、そこは安心できそうです。

 

郵便局郵便局郵便局

 

上記はムンバイ南部(都市部)の郵便局でしたが、その後、家の近く(北部郊外)の小さい郵便局でもEMS発送してみました。

このときは、郵便局に入るなり、数人の局員同士で激しい言い争い(または話し合い?)が繰り広げられていました。面白かったのでしばらくそれを見学した後、結局、「ここでは海外発送はできないから、この先にある別の局に行って」と。

 

私が「場所が分からない」というと、「この人(配達員)がそっち方面に行くから、ついていって」と、英語が分かる局員が対応してくれました。やさしい対応。インド人はみんなやさしいです。

 

そしてその配達員さんの後をついて10分くら歩いたときの写真がこちら。この方は英語ができなかったので、二人して終始無言でガタガタ道を歩きました。海外発送ができる郵便局だから、ちょっと大きいところなのかな?とこのときは思っていました。

 

 

 

 

で、ようやく到着した郵便局。・・・。・・・・・・・・・・・・。朽ちかけてる?いえ、ふつうです。インドだから。

 

 

 

床に犬があちこち落ちている郵便局 (笑)犬

 

 

 

 

そして今回もまた窓口で、「外にいって、ラッピングして戻ってきて」といわれました。どこも同じシステムなのですね。

「オッケー!私は知ってるから大丈夫」と、自信をもってあたりの路上を探しに行くも、なんと見当たらず。散々うろうろして人々に聞いた結果、今度は、郵便局の向かいの布団屋のおじさんがそれを担っている、というパターンでした。新たな学び。

 

 

 

 

前回のおじさんが全部手縫いだったのに対し、今回はミシン縫いでした。布団屋さんだからかな。でも、包みの上部だけは手縫いが必要になり、そのための針を探しに行ったおじさん。お店の奥に行ったまま、15分戻らず。

・・・チャイ飲んでたのかな。インドだから。チャイは大事だから。きっとそう思う・・・コーヒー

 

 

 

 

という訳で2回目もなんだかんだで1時間近くかかりました。日本なら、5分で済みますよね。・・さすがインド、余裕です!

なおこのときは荷物が大きかったので、料金も2~3倍かかりましたが、東京にはやはり1週間ほどでぶじに着きました。ニコニコ

 

ちなみに、インドから荷物を出すのはこのようにぶじに届きますが、日本からインドに荷物を送ってもらうのはトラブルが多くなるようです。会社の同僚の話ですが、税関で1カ月も荷物がストップし、その間にネズミに食品をすべてかじられて台無しになってしまいましたタラー

 

その時はたまたまムンバイが大きなお祭りの時期で(10月のディワリというお祭り)、インドの人たちは完全お祭りモードになってしまうので、間が悪かったようです。仕事よりお祭りがだいじ。インドだからね 晴れ

 

飛行機 荷物を送るタイミングに気を付けましょう  飛行機