『好きで好きで仕方がなくて、もうその人のことがパーフェクトな存在に見えちゃうの。本当はただの小枝なんだよ、でも「好き!」って気持ちの岩塩が張りつくと、キラキラの魔法の小枝になっちゃうの』
シリーズ第4弾。
正義の雇い主であり、宝石店『エトランジェ』の店主でもある衆目美麗な白人・リチャードが、突如姿を消してしまった。正義はリチャードを追いかけて、その故郷であるイギリスに向かうが、そこで彼の出自にまつわる因縁と対峙することになり‥‥‥。
このシリーズは美麗な表紙が気になって購入し始めたのですが、シリーズものの作品では、最近読んだ中で一番のおすすめです
そのうち1〜3巻の感想も書きたい。
ミステリ要素あり、イケメン2人の魅力的なやりとりあり、さらには宝石の知識も学べるという、まさに女子の好きな要素満載。
ただ、男性の方には勧めづらいのが難点笑
(察してください
この巻ではついにリチャードの出自が明らかになるわけですが、また上手く宝石を絡めてきたなあ、という印象。
様々な偶然や悲劇が重なって生まれてしまった、まさしく《呪い》と呼ぶべき状況。その渦中に運悪く身を置くことになってしまったリチャード。
その《呪い》を解くのが正義の執念というか献身というか、率直に言うと《愛》なのが、物語として完成されていて、とても美しいと思う。
これが男女の物語だったら《めでたしめでたし》なのですが、問題は彼らが男同士で、しかもこの小説が(女性対象のライト文芸レーベルとはいえ)、一般向け小説であるということ笑
正直1巻の時点でも匂わせる描写はあったのですが、ここまで露骨に突き進んでくるとは思わなかった。
いやこれ、ストーリーの流れ考えると、どう考えてもくっつかないほうがおかしいから‥‥。(これは私が偏った目で見ているからでは決してなく、作中でも度々突っ込まれてます。念のため)
かと言って一般小説の枠組みからは外れてほしくないので、そのあたりの匙加減を大切にしてほしいなあと。
と言いつつ、この巻で完結だったらどうしようとかなりビクビクしてる笑
(どこにも完結表記がないので多分違う、と信じたい)
そして、今巻の宝石知識もとても勉強になりました。
最初の章に出てくるリングがとても素敵

