弊社で無事FAA ATPLを取得!!
世界で活躍されている日本人パイロットです!!
201X年X X月より約2週間の訓練期間を要して、FAA ATP 学科試験とFAA ATP 実地試験
(レーティングB737NG)を終了した私の忘備録をここに記す。実際に動き出してからFAA の
ATP 取得まで約3か月半程であった。皆様の参考になればと思う。
1
FAA へJCAB ライセンスを送り、JCAB にコンファームしてもらう(必須)
長いと3か月ほど掛かる事も有る。(直接エアメールでFAA に送る。費用は不要)
私の時はたまたま空いていたのか、3週間位でJCAB の担当者のサイン入りの書類が届いた。
2
アメリカの訓練所に直接訓練の問い合わせをし、訓練希望の旨を伝える。
もしくはトランシン アビエーションに訓練所を紹介してもらう(推奨)
私の場合、トランシン アビエーションに紹介して貰い、大変お世話になった。
私は米留自費訓練からこの世界に入ったので、アメリカの事情は知っていたつもりだったが、
9.11テロ以降、FAA の外国人訓練生に対する審査は厳格で、私が航空留学していた
頃とは、全く様変わりしていた。そういう諸々の事情で、渡米までのプロセスが、
とんでもなく煩雑化しているので、個人で話を進めるにはかなりの作業量だと思うし、
下手をすると訓練が頓挫する可能性もある(訓練所未定だと後述のTSA の申請時に
訓練予定地をを記載出来ない)
3
TSA に申請(3週間ほど見ておいた方が無難)
1)web 上(https://www.flightschoolcandidates.gov/)でアカウントを作成し、
個人情報を入力する
(氏名住所パスポートのコピーライセンスのコピー訓練予定地等々)
2)149USD を支払う(カード)
3)支払いの確認が取れたら、NATA のHP(https://secure.natacs.aero/afsp/)へ行き、
日本在籍のFinger collector、Roomy さんを探し、名前をクリックすると、
199USD の支払いのページが現れるので支払う。
4)Roomy さんと直接会い、(藤沢在住なので、横浜近辺で約束をする)指紋を採取。
25000円を支払う。
5)TSA の許可が下りる
※TSA は訓練所ごとに必要なので、複数の訓練所にまたがって訓練すると、
その度に149USD が必要になる(指紋採取関係は一度取ればその後は不要)
通常は、学科試験を受ける為に必要なATP/CTP と、SIM の実技の計2回。
訓練所が一緒なら1回で済む。
私は2施設にまたがったので、2回必要だった。
4
米留経験が有る方なら判ると思うが、ATPL に関しても学科問題はASA から問題集が
出ているので入手する。
問題集が完璧に出来れば100点が取れる筈(最近は毎年新問題が出るので、
ASA のHP で確認する。アップデートされるので一度買えば2年は買わなくて済む)
問題集はAMAZON から容易に手に入る。(AMAZON USA の方が安価)
問題集のうち「ALL」と「ATM」と記載された問題をこなしていく。全問で1300問程有り、
計算問題等も含まれるので、3か月位は掛かると見た方が良い。
<訂正>
実際にATPL の学科試験を受験した所、ASA 問題集でカバーしていない問題が多数見受けられた。
(印象として4割近く)
結論を言うと、ASA の問題集だけで受験するのはかなりリスキーと言える。
ATP/CTP コースの同僚訓練生は、AEROSIM から資料を貰った様な旨を話していたので、
それを確実に確認されたい。資料を持った訓練生は難なく試験を終了していた。
5
短期留学なので、アメリカのビザは不要だが、ESTA が必須。
(https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e1s1)
ESTA が無いとアメリカへ向けて出国すら出来ない。
インターネットでの手続きで、当日でも取得可能だが、余裕を持って取得することを強く勧める。
アメリカ到着時に、入国審査の時に正直に「訓練」と話すと、
色々と話が長くややこしくなるという事なので、「観光」とか「知人に会いに」等
と話した方が無難。特に違法ではない。以前、小型機の時間付けに渡米した時も、
「英語の先生の家にホームステイしに来た」と言って入国した。
(実際にその方の家に泊まったのだが)
6
私のATP/CTP の訓練先はAEROSIM(アリゾナ州ダラス)
出来たばかりの社屋に、最新式のSIM、とてもフレンドリーな教官陣で素晴らしかった。
訓練中に続々と訓練機材を搬入していたので、まだまだ充実して行くものと思われる。
学科のプログラムが終わると、自分のデバイス(スマホでも可)から
AEROSIM のイクジット試験を受ける。
問題数は30問で7割以上合格。
SIM 訓練はFTD とFFS。B737NG とA320 が有ったが、私はA320 だった。
エアバスの機体は初めてだったので、
とても良い経験をさせて貰った。
7
ATP/CTP の終了翌日に、試験場のCATS に学科試験を受験しに行く。
余談だが、訓練所提携先のホテルに泊まれば、訓練所とCATS 試験会場には無料で送迎
が着くので強く勧めたい。他ホテルからでは移動に必ず苦労するであろうし、
タクシーも安くはなかった。
又、ダラス周辺のドライバーは運転が相当荒いので、レンタカーで自分で運転というのは
お勧めできない。
私は他州で半年ほどレンタカーを借りて生活していた経験が有ったが、
ここでは危ないと思った。(但し、アメリカでの運転に慣れている方は除く)
8
私の場合、引き続き同ダラスに有るFTI でB737NG のレーティング付きATP の訓練に
入った。
実際の訓練場所はダラスフォートワース空港に隣接するCAE(EAST)だった。
(ダラスにはCAE の訓練所が二つある)
AEROSIM とFTI(CAE-E)は提携(送迎)ホテルが違うので、ホテルは移動した。
初日にB737NG システム座学が8時間。エントリーテスト50問、
イグジットテスト100問が有る(いずれもシステム)
その後、2時間×4HOP(一日2HOP)の後、チェックとなる。
教官陣、チェッカー共に非常にフレンドリーで素晴らしかった。
SIM 自体は余り新しくない印象だが、整備がしっかりしているのか、不具合が有っても次の
訓練に引きずるような事は無かった。
<訓練を振り返って>
私はATP/CTP とB737NG/ATP を一回の渡米で終わらせたのだが、
振り返ってみるとATP/CTP が結構なボリュームの上、
「学科試験を通過しないと直後に始まるSIM 訓練に進めない」という重圧が、
渡航前よりもかなり重くのしかかった。
結果、合格だったので事無きを得たが、もしも学科でつまずいていたらと考えると恐ろしい。
終わった今「どうする?」と聞かれれば、きっと2回に分けると思う。
トランシン アビエーションは、経験に基づく的確なアドバイスを提供してくれるので、
ぜひ参考にして戴きたい。
皆様の訓練の成功を心よりお祈りする。
20X X年X X月 テキサス州ダラスにて