アメリカと日本-断る理由を考えるか、できる方法を考えるか? | サンディエゴ発ライフ・イズ・グッド!

アメリカと日本-断る理由を考えるか、できる方法を考えるか?

かれこれアメリカ在住通算16年になってしまった三村 浩です。

アメリカで仕事をするようになると大きな違いに氣づきます。今日はそんな話しをしたいと思います。

僕の仕事は製品のテクニカルサポート。パートタイム的にやっていた頃から通算すると20年近くになるんですね~。(いやあ~、歳取るわけね)

と言っても、カタログや取り扱い説明書に書かれていることについてだけ対応しているわけではありません。

元々、設計者(全く向いていなかったと今ではキッパリ言えますが)だったので、一応、製品の中身について突っ込んでいくことできます。

お客様からの

こんな事できない、こういう条件で動作する? 

などという課題に対して日々格闘しているわけです。

で、僕が出来そうかな?と思う事について、実際に設計者に聞いていくわけですが、日本とのやりとりで感じることは、日本の担当者からの回答が、

「断る前提か?」

「できる為の提案か?」

が、メールや電話での相手の声のトーンから分かってしまうということです。

概して、日本人は過去に戻って、原因を追求することにかなりの時間をかけたがります。

アメリカ人はどうか?というと、過去をほじくり返すよりは、前を向いていてどうやって解決するか?

これはほんとに大きな違いで、カルチャーとして潜在意識にたっぷりと染み付いているのでなかなか変えることが出来ないことですね。

どっちが良い、悪いというより、そういうことを認識することで、今抱えている問題の解決のために、最善策を取るための方向付けができるのではないでしょうか。

といって、アメリカ人も過去を無視しているわけではありません。対策(Corrective Action)を考えていますよ。

外に出たからこそ、こういう違いにも氣づくことができたのでは? と思っています。

この考え方が決断や行動のスピードに関係していることを否定できませんので、実は、日本企業を心配しているんです。

ガンバレ、日本!

P.S.
僕の経験に基づいた話しですので、全てに当てはまるとは限りませんよ。