海外送金の比較サービス「TransferIQ」を作りながら、最近あらためて感じたことがあります。

それは、

「表示されている手数料が安い=最もお得な送金方法」

とは限らないということです。


■ 無料送金でも損をすることがある

海外送金サービスを見ると、

「送金手数料0円」
「格安で海外送金」
「数分で着金」

といった表示をよく見かけます。

もちろん手数料が安いことは大切です。

しかし、実際に受取人へ届く金額は、表示された送金手数料だけでは決まりません。

特に確認したいのは、次の4つです。


① 適用される為替レート

送金手数料が無料でも、実際の市場レートより不利な為替レートが使われている場合があります。

この差が「為替スプレッド」です。

送金額が大きくなるほど、手数料より為替スプレッドのほうが高くなることもあります。


② 途中で発生する追加費用

銀行や送金会社によっては、中継銀行や現地の受取機関で追加費用が発生することがあります。

最初に表示された料金だけでなく、受取時に差し引かれる費用も確認する必要があります。


③ ステーブルコインの購入・出金費用

USDTやUSDCを使った海外送金では、ブロックチェーンのネットワーク手数料が非常に安い場合があります。

しかし、その前に取引所でステーブルコインを購入しなければなりません。

購入時のスプレッド、取引手数料、取引所の出金手数料まで含めると、想像より高くなることがあります。


④ 受取国での換金費用

ステーブルコインが届いても、受取人が現地通貨を必要とするなら換金が必要です。

受取国の取引所に十分な流動性がなければ、売却価格が悪くなる可能性があります。

さらに銀行口座への出金や現金受取に費用がかかることもあります。


■ 手数料はなくなるのではなく、場所を変える

ステーブルコイン送金は、銀行の営業時間に関係なく利用できるという大きなメリットがあります。

ネットワークによっては数秒から数分で送ることもできます。

そのため、海外送金会社や決済企業もステーブルコインを使った清算に注目しています。

ただし、ブロックチェーンの部分が安くなっても、入口と出口の費用が自動的になくなるわけではありません。

以前は「送金手数料」として見えていたコストが、購入価格、為替スプレッド、出金費用へ移動しているだけの場合もあります。


■ 比較するなら「最終受取額」

送金サービスを選ぶときは、

「手数料はいくらか」

だけでなく、

「すべての費用を引いた後、相手にいくら届くか」

を確認することが大切です。

同じ金額を送り、同じUSDTやUSDCを使っても、取引所、ネットワーク、受取国、換金方法によって結果は変わります。

TransferIQを作った理由も、こうした複雑な費用を一つずつ計算し、実際の受取見込み額で比較できるようにしたかったからです。

海外送金では、最も安いと宣伝しているサービスより、最終的に一番多く届けられるルートを選ぶことが重要だと思います。


TransferIQ

ウェブサイト:
https://transferiq.org

Androidアプリ:
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.jkim1285.TransferIQMobile