CMが嫌いだ。

だから、TVを見ている時、手元にリモコンを置いてチャンネルを常に変え続ける。
嫌がっていた妻ももう慣れたようだ。


バレーボールは殆ど見た事がない。
ただ、その顔をTVで見た時、チャンネルを変える手を止めた。

植田辰哉監督。

その厳しい顔。
そして前のめりに倒れ、歓喜で涙を流す顔。

荻野正二選手や、山本隆弘選手の表情にも興味深かった。


オリンピック出場の興奮が冷めやらぬ中で、『男の顔は領収書』と言う本を思い出し、本棚から久し振りに取り出した。

藤本義一のエッセイである。
今から30年近く前に書かれた本であるので、男の、と銘打っているが現代にはそぐわないタイトルかも知れない。

元々「男の顔は履歴書である」と言ったのは大宅壮一だが、藤本義一に言わせると、

「履歴書というような綺麗事で生きていくのは不可能で」「支払ったものに対しての答え」であって、「自分がやるのではなく、常に取引した相手がやる」ものが領収書であるから、履歴書では無く領収書だというのである。


ちなみに、文中、「女の顔は請求書」という文言が出てくる。
夫に請求書を突き付けたいが、それが声にならないために請求書顔になってしまうという。


男も女も「領収書」でいたいものだ。


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