仕事と睡眠の切り替えをするために、寝る前に活字を目に入れる事にしている。

仕事モードのまま睡眠に入ると、自分でも驚くようなアイデアと共に目覚める事も多いのだが、日中に支障が出る。
ここぞという時以外はこの手は使わない。

頭を切り替えて休めるのが目的なので、最近はこんな本を読んでいた。

読書嫌いの知人が薦めてくれた、清水一行の【擬制資本】という本を読んだのをきっかけだった。

amazonで5冊ほど(「狼の地図」「こりねえ奴」「裏金」「金まみれのシマ」「小説兜町(しま)」)まとめて購入した。



「器に非ず」は本多技研工業を題材にした企業小説である。
清水一行本人が多くの著作の中で「企業小説の本線」と言うだけあり、また、10数年に及ぶ取材に基づくディテールによって、ドキュメンタリーであるようかのような錯覚に陥る。

主人公は神山竜男。「藤沢武雄」をモデルとしている。
言わずと知れたホンダ躍進の立役者だが、本田宗一郎ほどの知名度は無い。

しかし、実質的な経営者であったのは藤沢武雄であったと評される事も多く、本田宗一郎が会社の実印を藤沢武雄に預けっぱなしで「見たことも無い」と言ったとされるエピソードは有名である。

この本は、1949年の二人の出会いから、1973年の世間から美談と称された、本田、藤沢揃っての退陣劇までを、ある事実を元に、別の視点で捉えていて楽しめる。一読の価値ありだ。


この手の本は、堅苦しいものではなく気分転換にもってこいである。
古本が全く気にならないので、安価な睡眠薬になっている。

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