「おもしろき こともなき世を(に) おもしろく」とは高杉晋作の言葉である。

諸説あるが、時世の句と言われ、野村望東尼が
「すみなすものはこころなりけり」
と続けたと伝えられる。

自筆の書簡は無く、様々な解釈が一人歩きしている感はあるが、
「美しくない(混乱の)この世を美しく生きるには…」
「(あなたのような)心の持ちようです」
と言ったとする解釈が一般的なようだ。


司馬遼太郎作品である事に加え、自己解釈ののりしろが語り継がれる
要因だろう。

「面白くない世の中をもっと面白く」と解釈されている事も多いが、
高杉晋作の人生の30年足らずの波乱の人生で、
「つまんねえ世の中だなぁ」
と思っていたとは考え難い。

27歳(28歳、又は死を迎える前年との説もある)の太く短い人生を貫いた
熱く繊細な英雄の生き様を考えさせられる。