高飛車子です
先日病院の待合室で見た光景です
二人の若い女性職員が
患者さんが寝ているベットを押して
検査に向かおうとしていた、そんな光景です
外来の廊下は二~三人の患者さんがその光景を見ていた
二人の若い女性職員は看護師なのか介助なのかわかりません
おしゃべりをしながら楽しそうにベットを押していました
そのせいでしょうか
何度もベットを壁にぶつけるのです
「ガチン」と大きな音がすると
「すいませーーん」と患者さんに声をかける
が
それはとてもとても詫びているようには見えない
楽しそうに笑いながら
「ガチン」とまたぶつける
相手は話す事もできないと思える高齢の患者さん
私は声をかけました
「もっと丁寧に運んであげてください」
私のその声には彼女たちは無反応だった
私は出すぎたことをしたとは思わない
もしあの患者さんが私の親だったら、子供だったら
愛する人だったらと思った
あの移動の仕方を見て
他人であろうが
とても大事に扱われているとは思えなかった
不憫に思えた
自分もあのような扱いを受けるのだろうか・・・
誰も言わないからスタッフも平気になって慣れてしまう
見て気がついたことは言ったほうが良い
相手は病気を抱える患者様という弱者だ
言う=怒るではない
誤解の無いようにに一応説明しますが
私は別に怒り口調でスタッフに言ったわけではない
理性はきちんとある
ムッとしたから怒鳴るわけでもなく
腹が立ったからと言って声を荒げて
罵声を浴びせることに発展はしない
そんな事をすれば
周りにいる患者さんたちも嫌な気持ちになる
この病院は正面玄関に大きな医療理念が書かれている
私はそれを読んだ時に
この病院を選んで良かったと思った
しかし通院して現場はどうか?
まだまだ全員には浸透していない
あの理念はただのスローガン?なのか
末端まで理念を共有し
全員で患者さんに対するホスピタリティーを徹底させるには
どこで何が必要なのだろうかと考えた
学校だろうか、新人研修だろうか
なんだろう
何が一番効果的なのだろう
この病院の外来の看護師さんはとても親切です
受付も丁寧で
ボランティアさんも親切に対応してくれます
通院治療室の看護師さんもみなさん明るくて丁寧です
気になるのは
医師、CTやMRIや骨シンチなどのアイソトープ系の技師さんたちは
みなさん丁寧さに欠け、言葉もマニュアルのように聞こえます
大きな病院は
健康な人は通院していません
心も体も弱くなっていることがあります
私も病院に行くとテンション下がります
そこで「よし!がんばるぞー!」と思えるのは
看護師さんの明るい笑顔と
励ましと、なんでも受け入れてくれる姿勢なのです
病院という場所はみんな頑張って治療をしています
温かく温かく見守り、そっと励まし
近くなく遠くなくの距離感を保つこと
それが大事なのだと思います
みなさん予約時間をきちんと守り
時間の前には待っています
先日私も8:50分の注射の予約に
8:30に待合室で待っていました
8:40分に採血をしている時に看護師さんが
「先生は9時ごろ来ますから」と言った
えっ?9時ごろ?
私は9時から外来の診察の予約が入っている
だから主治医が注射は8時50分に予約を入れた
注射担当の医師が来たのは9時05分
聞いてみました
「私たち患者は遅れないように予約の時間の前から待っています
次の外来の予約もあるのに遅れてくることがわかっているなら
遅れると連絡をください。そうすれば外来に遅くなる事を連絡で来ます」
その女医はなんだか応えにならないことをぶつぶつと
一人で話し、看護師になんか言い訳していたが
私には言い訳も詫びも一言もない
弁解する相手が違うだろー
通常普通患者の次の予約に遅れる場合は
そこの看護師さんが次の場所に連絡を入れてくれるのです
それがないと外来に行っても遅れた人は後回しになってしまうのです
私は医師も患者も上下はないと思っている
治療は一緒に行うものだ
だから病院の中にも常識やルールは存在すると思う
どちからが優位に立ち、
「このぐらいいいだろう」がまかり通ることはないと思っている
国公立は私立に比べるとまだまだサービスやホスピタリティという点が
広く職員に浸透していないように思えます
年に数回病院の職員(医師・看護師・技師)対象の講演をしますが
患者という立場を経験したからこそ言えることがあります
そんな点も含めてより良い医療現場を作るために
職員に何ができるかを伝えて行こうと思います