誰の立場から見るのか | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

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  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

高飛車子です



主婦層を中心に話題となった


鈴木京香主演のNHKドラマ


セカンドバージン



そのドラマの8話をある人と見ていた


その人が


「誰の立場になってこれを見ているか」と言った



私は当然すべての人が鈴木京香だと思っていた


45歳バツイチ子持ち


仕事はバリバリで美人


布施明扮するドクターも鈴木京香にぞっこん


離婚して20年


45歳にして17歳年下の男性と恋に落ちる


ドラマのメインターゲットは40代女性だというだけあって


私もワクワクしてみていた




しかしある人は夫が鈴木京香と不倫をしているという


妻役の深田恭子の立場でドラマを見て


またある人は鈴木京香の息子の立場で見たという


これにはびっくりしました




確かに鈴木京香の立場で見たら


なんとも羨ましい話ではあるが


深田恭子の立場からしたら


そんな勝手な話はない


あまりにも勝手な話しだ




作者大石静さんのコメント


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恋愛は人が生きる上での「糧」でもあり、「試練」でもあります。

昨今は大人も子供も「試練」を嫌い、困難な恋には近づかなくなりました。

しかし、しあわせや人生の手応えは、

傷や痛みのない所には存在しません。

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誰の立場で見るか


見る立場で話は変わる




もう一つ


大桃VS麻木久仁子


当初はなんだかよくわからなかったけれど


だんだんと詳細がわかってくると


大桃美代子に同情する



まだ気持ちの整理のつかない状態の時に


すでに夫である山路徹は麻木久仁子とつきあっていた


山路には大桃とはすでに別離という意識があり


大桃にはその時はまだそれがなかった



後から


別れる前から付き合いがあったと知った時は


本当に腹が立ち悔しい思いをしたのだと思う


感情が抑えられなかったというのはよくわかる



麻木さんの立場なら


すでに別れることが決まっていて


夫婦とは呼べない関係だと理解し


それならもう良いだろうと交際が始まる



籍は抜けていないが感情と状況は夫婦ではない


自分たちの新しい関係を築いてもおかしくはない


と思ったのもわかる



どちらもわかる


まったく知らない人が相手なら大桃美代子の感情も違っただろう


相手が知っている人だから余計に腹が立つ



普段知的に振舞っているから


余計に感情が許さなかったのだろう



立場が変われば


見方も変わる


こんなドロドロ劇を考えている時にでも


自分の思考の癖が見えてくるものですね