経験が宝になる | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

高飛車子です音譜



昨日息子の言葉に

なるほどを感じた


僕とお母さんは違う性格なのに

同じことをしようとするから無理があるんだよね」


なるほど


温厚で優しい性格の息子は


私のように周りを敵にまわしてまで

物事を進めるようなことはできない


何かあると電話をくれるのですが

必ず

彼には前置きがある


「あのさぁ~すごくくだらない話なんだけどさぁ~」


くだらない話なら電話してくるなと思うが

前置きされると


「うん、良いよ」と言ってしまう


彼も最近私扱いがちょっとかしこくなってきたようだ


くだらない話の相談をすると私に

「くだらない」と言われるのを知っているのに


電話をかけてくるのだから

よほど聞いてほしかったのだろう


話していてウンウンと聞く母ではなく

「まったくお前は!」とガツンと言われることを知っていて


電話をかけてくるにはよほどなのだろう

だから、話を聞いてほしい時は

いつも前置きをして電話をよこす


「すごくくだらない話なんだけどさぁ~」

あと数年でこんな会話して

患者さんに見つけられたらどうする??



23歳にもなり母に相談?と思うかもしれませんが

息子にとって私は母としての役割はすでに終了し


私はある意味

メンター的な存在になっている



彼の悩みは

テニス部のキャプテンとしてのこと


以前はバイトとしている予備校の講師としての

90分の構成などの相談が多かったが


今はテニスのことばかりだ

テニス部を強くすること

そしてリーダーとは!



リーダー論なども読んでいるというが

読んでリーダーになれたら誰だってなれるぞ


しかし、考えることは良いことだ、

医師だってリーダーシップが必要だ


この経験はいずれ必ず役に立つ

彼を支える経験となるはずだ



いくらたくさんリーダー論を読んだとしても

それを使った経験の無い人は

リーダーにはなれない


何事も使って覚えてコツをつかむしかない

本来、そういう話というのは

よその家庭では普通は父親が教えるのだろうか?



そういえば、仙台デモセミでもそんなことを

朝倉先生に質問していた



彼を悩ませていることは

厳しい練習を取り入れて、

勝ちを目指す部活を作りたいという理想と


キャプテンとしてそれにともなう向かい風と闘う自分の

メンタルがあまりにも弱いと感じているという事

向かい風が竜巻ほどに感じているかもしれない



話を聞けばどうも部活内の反論意見に

すぐに心がくじけてしまうらしく

やっぱり方法変えたほうが良いのかな?


ゆらぎばかりをおこす自分に自信がなくなるのだ


で、思いだすんですね、私のことを



私はいろんな事で

家族や親せきからかなりの長期間批判を受け続けたことがある


でもそれに負けずに

自分の考えを貫き通した母親の姿を息子は見てきた


楽にそれができたわけではないことを彼も知っている

だから聞いてくる


「なんで人にどうこう言われても妥協しなかったの?」


「長い目で見たらそれをすることが

一番成果がでると信じていたからだよ」


「くじけそうにならなかった?」


「ならなかったなぁ~、

 後から結果で証明すればいいと思っていたから


 おじいちゃんには今は何を言ってもしょうがないと思っていたし

 おばちゃんたちも話を聞くような人ではなかった


 言葉で説得しようと思っても無理だしね

 で、やっぱり今は正しい選択だったと思っているよ

 だから誰も何もいわないよね」




私は自分を信じることができる

自分の判断力にそう誤りはないと思っている

そう思わないと何も決断などできない


この考え方の癖

この運び方が私の脚本だ



ある人は人に相談して反対されると

「やっぱりそうだよね」と考えを変える


別な問題でもまた誰かに相談して反対されると

「やっぱりそうだよね」と考えを変える


これがその人の考え方の癖であり行動の特徴

その人はその選択肢を選びながら

人の決めた、いわゆる脚本というものを書き続ける



私と息子の脚本は違う

だから息子はいま私をモデルとして行動することによる

違和感と闘っているわけだ



期待理論

その方法を取り入れたらその先にどんな選択肢、結果が期待できるのか


その一つの決断でわかれていく

そこから生まれる先を見る力、それが目標となる



それがゆるがない意志になるには

彼にはまだまだ強さと忍耐強さが足りない



私の人生の選択

今でも

自分の決断は正しいと思っている


ただ、やり方としてはもっと柔軟であってもいいのかな?

この歳になりはじめてわかることもあるのは事実だ


これを読んでいる息子は

「かーちゃん今更それはないよ・・・」と

思うかもしれないが(;^_^A


仕方がない

この歳になりはじめて気がつくことだってある


親なんてそんなもんだ



まだ23歳の息子なのかもう23歳の息子なのか

大卒ならとっくに社会人として働く年齢だ


医師として成功したいなら

今から色んな失敗経験、挫折をたくさん味わってほしい


人が大きくなるにはそれはとても大事なことだと思う

この経験が次に訪れる問題をスムーズに解決できる力となる



何事も経験が大事

どうすればいい、どうしたらいい、なんで、どうして


あなたにとって

とても大事な経験だと思います


こうやって人は経験をとおして

知らず知らずに差がついていくのだと思います



高校生の時に闘ったあの奇病との戦いから比べたら

あなたの悩みなどアリの巣穴ほどのものです


考えても仕方のないことに時間を使わずに

考えなければならない事に時間を使うこと



私から見て思う事は

ちょっと君の成長のスピードが遅い


もう少し学ぶ場を作るといいと思います

背伸びをしてみてください

そうしないとちびっこで終わってしまいますよ



母はいつも心配しています

でも期待はもっとしています


私の子だから、大丈夫だよ!

笑って笑って、自信を持ってやればいい


失敗したらやり直す勇気と謙遜さを持てばいい

逃げたら何も学びにはならない


出来ない自分に腹を立て、くやしいと思い

まったく俺ってかっこ悪い無様だ


そう思いながら

自分と対峙する勇気と力


それが大事なのだと思います