高飛車子です
今朝TVで見た「一芸入試」採用試験の話
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大学の「一芸入試」と同じように、
過去に特定の領域において高い実績をあげた学生の
自己推薦を受け付け、通常とは別枠で採用を行う制度。
富士通が2011年4月入社の新卒社員の採用から、
「チャレンジ&イノベーション採用」
と名付けて始めることを発表している。
希望の学生には、
これまでの理系対象の「学校推薦採用」と、
文系中心の「自由応募採用」とは別の書式で応募してもらう。
一芸の例としては
「起業経験」「部活動で日本一」
「弁護士資格」「会計士資格」などを想定している。
2回の面接で
実績の内容やその実績を作り上げるに至った過程、
挑戦心などを評価して採用するかどうかを判定する。
これまでのように成績が良かったり、
人あたりが良いといっただけではなく、
個性溢れる社員を採用することで
会社全体の活性化につなげたいとしている。
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TVではスポーツなどで活躍した人は
根性があり規律正しいと評価されていた
確かに私もそれを擁護する経験をしたことがある
とてもテキパキ、ハキハキと動く
男子アルバイト生と出会った
「何かスポーツやっているの?」
と聞いたら
「はい、ラグビーです」と答えた
その時は
やっぱりなぁ~
運動部は違うよなぁ~と思った
彼の動きはとても目立っていたし
礼儀正しさがあふれ出ていた
司会のみのもんたが
「勉強とか他のものもしっかりと出来て一芸ならいいが
一芸しか取り柄がないようでは困る」
良いこと言うな
たしかに
一芸でその他の基礎学力がなかったら
入社後仕事もできない一芸社員と思われる
挙句の果てには
仕事の出来ない社員の代名詞のように
「ねえ、あなた一芸入社?」と
嫌みの一つも言われかねない
世の中には実際います
オリンピックに出た人は県の職員となったり
体育の教員に採用されていたりしていますが
ある元オリンピック選手の人が担当した
高校の研究授業を見た人が言っていた
「可哀そうで見ていられなかった」と
私が受け持った生徒にも
野球で有名な学校でピッチャーをやっていた
男子生徒がいた
しかし彼はぐうたらで
学校にはほとんど毎日遅刻
シャキッと座った姿を見たことがない
いつもグダグダしていた
学校に来てもさっぱり授業もしない
「あの学校で野球部ピッチャーなら根性あるはずでしょ」
と聞けば
「先生、好きなことは苦にならないんだよ」
「なるほど!」
名言だ!!
彼の言葉ほど
ストンと腑に落ちたものは他にはない
好きな事ならどんなことでも辛抱でき
好きな場所ならどんな規律をも守る
求められることに必死に応え
それが当たり前で苦にならない
か・・・
そうでないことには
それはまったく通じないということか
と考えると
根性や規律というものは
ある特定の場所と条件内でのみ効果がはっきされる
と言えるのだろうか
しかし一芸入試は心配はないような気がする
面接が二回というから
二回も面接したらわかる
一芸しか取り柄のない人の採用はないだろう
ここでどんな社員が採用されていくのか
会社内外での一芸採用の評価はどうなる
どのように評価されるのか楽しみだ
私が関わらせていただいている
大学院の学生のみなさんは
みなさん
修士、博士の学問での素晴らしい印篭を持っている
でも、一芸とは学問以外を指す
これからは
一芸を持たない優秀な学生が
一芸入試と闘える力を持つことが求められるわけだ
私の学生指導のコンセプトは
勉強しかできないと思っていたけど
やるじゃないか!と言われる学生を作ること
国立大学の大学院のそれも理系の学生など
・コミュニケーションがとれない
・勉強しかできない
・鈍感
・ダサい
などというイメージで見られている
ちょっとでも仕事ができない人がいると
やっぱり大学院なんか出ても使いものにならない
などと悪評を立てられ
理系の院生全員の評判まで下がってしまう
学校で、教えてもらったけど
まったく今まで身についていなかった
そんな理系大学院のイメージを変えるためにも
社会で使える
コミュニケーション力
ビジネススキルを身につけること
そのスキルが学生たちの身を守り
社会でしっかりとした武器となること
それを少しでも
ではなく
大急ぎで指導していくことが
外部から採用された私の役割だと思う
院生とのかかわりは
私にとっても
良い意味でとてもプレッシャーを感じる時間なのです
次はどうアグレッシブに進めるか
楽しみながら準備をしている北村なのでした