涙なしでは聞けなかった・・・
今日、5月からはじまる企業の研修担当の方とお会いした
とてもやさしそうな雰囲気を持つ女性です
研修中は目立つわけでもなく
どちらかというとおとなしい感じですが
現場に立つと顔つきと声がきりりと変化します
さすがです
今日その女性から聞いた話は
涙なしでは聞けませんでした
「社長に恩返しがしたいんです」
実は彼女
数年前癌になり仕事を休み治療をした
復帰した時に、
社長は自分の居場所をしっかりと残していてくれた
入院中に思ったこと
医療サービスやおもてなしとは何か
心地よいサービスは辛い治療を前向きにしてくれる
やっぱりホスピタリティーや接客マナーは大切だ
これを研修で社員全員が身につけなくてはいけない
そうすれば企業はもっとよくなる
私はそれで恩返しがしたい
接客マナーを全職員が身につける
そのお手伝いを自分がしたい!
社長に自分から接客の研修を提案した
今年は社員全員が接客の研修を受けることになる
担当講師が私です
そのSさんは去年2度目の癌が見つかる
癌告知を娘さんと一緒に聞いたそうです
一回目のときには泣かなかった娘さんは
「私を一人にしないで」と
声を出して泣いたそうです
自分と話を重ねてしまい
私も涙をこらえきれずに
ハンカチを出して嗚咽をこらえた
母親としてまだ高校生の娘に
教えなければならないことがまだまだたくさんある
私はまだ死ぬわけには行かない
そして
私にはやりたいことがたくさんあるんです
だから今、手術をしないで抗がん剤をして
後から手術をするんです
Sさんはそんな話をしてくれた
2月の手術を5月にしたのは
専門性の高いテキストを完成させる
研修実施を見届ける
それから手術をしたい
なぜそんな選択をしたのかを
子供たちに話した
子供たちは「私もそんな職場で仕事がしたい」と
お母さんのやっていることを
とても応援しているようです
研修委員として関わったテキストも
いずれ全国に発売されることになる
これがお母さんが担当したテキストだよと
子供たちに母親の仕事を形として残すことができる
これが私のお母さんが作ったテキストだと
子供が親の仕事の結果をみることができる
形に残せることは最高の子供へのプレゼントだ
そのためにも
なんとしても良いテキスト作ろう
業界NO1を目指そう
Sさん、私もがんばります
どうかこれからも力を貸してください!
Sさんの夢
私にも便乗させてください
きっとSの思いが企業を変えます
私も全力でお手伝いをさせていただきます
北村みゆき