母親になると、子供が世界で最愛の人になり
息子はどこか、小さな恋人のような感覚になる、と
なんとなく聞いたことはあった。
それを私は母になって、
以外とすぐに実感することになった。
息子が、いつお空に帰ってもおかしくないと初めて告げられた日。
告げられ続ける毎日。
そんなことになったら、私はもう二度と
大好きなカラオケで大好きなバラードを歌えないかもしれないと思った。
そんな状況でカラオケのことなんて
頭に浮かんでしまう自分のことも嘲笑しつつ。
バラードで歌われているのは
かけがえのない恋人との別れなのに
それらはすべて、息子との別れの歌に聞こえた。
多分、息子を持つ母親以外が聞いたら
気持ち悪いんだろうなと重々承知のうえで言ってしまうと
実感している。
息子はやっぱり、最愛の恋人なのだ。
そんなことを、
ミセスの点描の唄を聞きながら改めて想う今日です。