アスリッド・リンドグレーン賞を受賞したと言うことで、最近日本でも出版され始めた作家の作品。
岩波書店がSNSで宣伝していたので知り、気になっていたました。
先に読んだ同僚が悩ましい顔。
聞いて読んでわたしも悩ましい顔。
感想は難しい。
ブタが自動車で出かけていたら、通ろうとした橋がこわれています。
どうしようと思っていたら、
オオカミが現れて、しばらく工事するから直るまで
うちでコーヒーでも、と誘います。
ブタにオオカミ!児童担当的にはお約束すぎてブタの身の安全にドキドキしながら、ページをめくるのですが、思った通りの展開ではなく、オオカミは本当にコーヒーを振る舞ってくれるし、ブタはすてきなおうちでハシが直るまで時間をつぶしますが…
すてきなおうちで別にオオカミがなにかあやしいことをしているわけではないのに、不穏な雰囲気を感じるのは今流行りのくすみカラーな色調だからか、なんとなくかみ合わない会話のせいなのか、自分の先入観なのか。
最後もえーっという感じで、これが児童向けなのか大人向けなのか、と言うところで判別つき難く悩みました。
ナンセンスというより不条理という言葉が頭に浮かび、そこで思い至ったのが、帯にあった「僕の夢はこんなこんな感じ」というような言葉(すみません、正確な文章忘れました)
夢ってこんな感じだよねーと納得。
実はちょっとつげ義春の漫画を思い出したりしていたのでした。
児童向きかというと悩むところだけど、でも大人っぽい感傷や、メッセージ、教訓があるわけではなく、自分も小さい時、こういうよくわからない本に惹かれたよな、と思い児童室に迎えること決定。
いろんな人に読んでみて!と言いたくなる作品ではあります。
↓帯には五味太郎さんの言葉も。
確かになんとなく漂う不穏感は五味作品的でもあります。こちらはハシは渡るけど、やっぱり油断できない作品。

