夏に入ると、平和に関する作品が多く出版されます。
↑こちらは、フランスで収容所に入れられ、
脱走を企てたことが発覚し、ホロコーストに
送られますが、すんでのところで逃げ出し、
後に別れた父親とも再会したと言う実在の
人物の物語。
oneday、という言葉が色々な日本語に訳され、
とにかく今を生き抜くという力強さを
感じさせてくれます。
ホロコーストに向かう列車から逃げるチャンスを
見つけた時、彼は一瞬、自分だけ逃げるか迷う
のですが、とにかく自分が生き延びることが
大事だと、前に進みます。
常に生きのびることを選択し、実行し続ける
強さを、自分の子どもにも持ってもらいたいと
思いつつ、生きのびた彼らが得たイスラエル
という国が今ガザでどれほどの人のあと1日を奪っているのかと思うと、何を支持していいのか
わからなくなるのは、考えすぎなのかと思ったり。
ギリギリで見てきた「おとうさんとぼく」展
では、ナチス批判を封じられた作者が、描いたイギリスの政治家の風刺画があり、そこには
イギリスの植民地の国と並んでパレスチナという
言葉が書かれていて、戦争がもたらすものは、
結局戦争なのだと思ったり。
↑ギャラリーの入口に展示されていた
平和を願う本の中に、こちらの本が。
数年前に出版されたイスラエルの女の子と
ガザ地区の青年が、ビンで文通を続け、
互いに知り合っていく物語です。
この中で、常にテロに怯え、徴兵されたら
命の危険が間近にあるというイスラエルの
若者の心情を知り、強者に見えるイスラエルの
人々の気持ちもわかった気にはなりましたが、
インフラも整わず、ネットのアクセスも制限が
あり、自由に出国もできないガザの青年の
暮らしを知ると、それはそれで大変そうで。
どっちがよりマシか、と言うのではなく、
どちらも自由に穏やかに暮らす選択ができる
世界はないものかと思ったのを思い出します。
今年ほど、平和関連の本を読むたび、
色々考えさせられる年はないなあと
よい本でも手に取るのが重く感じられる
この夏です。


