絵はうまいし、きれいなんだけど、個人的に良いと思えなかった作家の新作。
読んですぐ、「今までで1番いい!」と言ったら、同僚に笑われました。
スイスの編集者による文章にあわせて描かれる動物たちの感情の動きや、体の動きが、擬人的ではあるけれど自然で。
やかんからにげた湯気を追いかけて走る動物達の姿からは、動きや心情、季節まで心浮き立つ躍動感に満ちていて、他愛無い物語に最後までわくわくさせられます。
一緒に湯気を追いかけて、おやつを食べたいと思わされ、誰かに読んであげたくなる作品。
しもかわらゆみさんの作品では茂市久美子さんの文章の絵本もあり、こちらもうさぎが活躍するやさしいエピソードが気持ちもやさしくしてくれるのだけれど、動きがあり、文章と絵のバランスがちょうど良く、物語に入り込める作品です。


