数年前、こちらの絵本で陶板に絵を描くという

技法に驚き、南塚直子さんのインスタフォローしてしまいました。




それまでも知らなかった訳ではないほど、ベテランですが、可愛らしくほんわかした画風は好みではなかったので気になってなかったのですが、見開きのページに雪の空を走る子どもたちの姿を、陶板の冷たさや透き通った釉薬の色で描き出した作品に、すごーいと思ったのでした。


で、続けて出た絵本がこちら。


雪の世界と打って変わった春の喜びにあふれた可愛らしい作品。

「さわったら花になる」というフレーズの繰り返しですが、南塚さんの描く、無心な動物たちの笑顔に、読んでいる側も笑顔で花が咲く気分になります。

同じ陶板なのに、不思議。


で、先月出たのが同じ花がテーマで同じ内田麟太郎さんとのコンビ。


生まれ変わっても会いたいというようなイメージもこめられていて、ちょっと大人っぽい印象もある文章ですが、タンポポの花が種になり、またたんぽぽとして咲いて、あなたとまたともだちになりたいというメッセージとともに描かれるたんぽぽの綿毛や、咲く花、新しい出会いは小学校に上がる保育園や幼稚園を卒園する子に読んであげたいと思わされます。


日本の春は桜だけど、たんぽぽの黄色も春を感じさせてくれるよね、と再認識もする作品。



南塚直子さんの作品と言えば、安房直子作品の絵本が有名。

個人的に安房直子さんが好きすぎるので、良さに気付くのが遅れたのかも。