また息子さんが入院しているので、絵本を持参。

授業でさんびきのこぶたをしているので、探したけど見つからず。

本棚を漁っていたら、懐かしい本が出てきました。


ちなみに今回の入院は今騒がれているRSウイルス感染で、上の子が鼻水すごいけど、コロナでもインフルエンザでもないと診断され、ホッとしていたら、彼が高熱を出し…

RSウイルスは娘さん1号が1歳くらいの時にかかり、同じ病院に入院し、初めての子供の初めての入院に付き添いで、ドキドキしたことを思い出します。その時は感染症対策で問答無用で個室だったけど、今回は4人部屋。おそらく全員RSという,流行を感じさせる状況。


娘さん1号の時は義務感のように読み聞かせをしていましたが、よく読んでいたのがこちら。


ナンセンス絵本の大家、長新太さんの作品。

ムニャムニャゆきのバスが停まるたびに、意外なものが降りてくるのですが、途中バスにインタビューが入ったり、前と後ろを紹介したり、作者が思いつくままに語るような内容。

ネタバレですが、最後は「そんなこときいてはイケマセンイケマセン」で終わると言う、絵本のセオリー無視ですが、思いもしない展開と繰り返すブザーの音「べーべー」が声を出す方も楽しく読める本。

バスで保育園に通っていた娘さん1号が、乗ると「ベーベー」と言ってたのも楽しい思い出。


我が家はこれとブタヤマさんがあったので、こちらを繰り返し読んでいました。どちらも繰り返し言葉が楽しく、長さもほどよい大人にも子どもにも嬉しい作品。


そんな長新太さんもなくなってずいぶん経ったのですが、先日復刊の作品が出版され。



ノコギリザメのおじいさんが、ノコギリがボロボロになってしまったと嘆いていると、うみのおばけが現れ新しいのにしてやるよ!と突然ノコギリを折り、代わりのものをこれか,これかとつけるのだけれど、おじいさんはちがうちがうと、その度に涙を流し…

子どもだったら次々につけられるノコギリの代わりのものにカラカラと笑うのだろうけど、昔はそう思って笑ってたと思うのだけど、繰り返し流される涙に、だんだん辛くなってくる自分にちょっと老いを感じた作品…

最後流した涙が大活躍した時にはホッとしますが、これは昭和の感覚かね、と同年代の同僚とちょっと切なくなった作品でもありました。