冬の森のお話の次は、雪の野にくらすうさぎの姿を描いた作品。




ロシアの森は白かったけど、北海道の雪原は青で表現されていて。

それはうさぎの活動が夜だからなのね,と気づく。

野に生まれた子うさぎを、あたりを警戒しながら親うさぎが育ててくれるけど、気づけば4匹いた兄妹はいなくなり、助けに来た母親ともバラバラに逃げて、再び会うこともなく。


フクロウが来れば身を潜め、きつねがくれば身をひそめ。

春が来れば,毛色が茶色になり。

白や茶の毛色は、ただただ身を守るための色なのだと、納得できるくらい、常にあたりを警戒し、隠れ,逃げる、と言う野生のうさぎの姿に惹きつけられます。

その中で親になり,子を守り,束の間,雪の上で飛び跳ねて遊ぶゆきうさぎの力強さに、なぐさめられる気もちになり、読んでもらっている方は、目の前に広がる雪原の動物の世界にすいこまれる気分になるとおもう。

それは内容だけでなく、版画で刷られたこの線と色にもある気が。

色ごとに版木を彫って刷る手島圭三郎さんでなければ描けない世界だなあとしみじみ思う本。


https://m.youtube.com/watch?v=YdOsxpOUXhg


↓こちらは春のうさぎ。