うさぎ年生まれということからか、母親がわたしにはうさぎっぽいものを与えらたようで、物心ついた時に、よく見た覚えがある絵本はぐりとぐらではなく、邦訳が同い年のピーターラビットとこちらのうさこちゃん。
ミッフィーではなくうさこちゃんの世代。
特にこの1冊目のうさこちゃんがずっと記憶に残っていて、顔のバランスや色など、版を重ねたり、キャラクターグッズになったものに、あまりなじめないのはそのせいだろうとあらためてこの表紙を見て思う。
シリーズ1冊目はうさこちゃん誕生のお話。
お父さんとお母さんのもとに、天使が訪れて、生まれたうさこちゃんの誕生を祝して色々な動物がやってくる。生まれたことを身近な色々な生き物が祝福してくれるというのは、
あらゆるものがあなたの存在を認めていますというメッセージで、すごい自己肯定感になるな、と
今さらながらに気づいたり。
よく考えてみたら、それってキリスト生誕の時と同じでは?と思い、探してみたら、
ブルーナが描いていました。
みんなが祝福してくれるという話では、『ちびゴリラのちびちび』を思い出すけど、
もしかして、キリスト教圏では定番の感覚なんだろうかと、ふと思う。
日本の誕生を描いた絵本は、家族が待っていたよーとか、家族が増えたよー的な内容が多い気が。
色々なものがお祝いにくるはなし...と、やっと思い出せたのは、これまたほぼ同じ年の作品。
「ちいさいモモちゃん」の一番初めの話。「モモちゃんが生まれたとき」
身近なというより、野菜が食べてもらいにやってくるところが、シュール&しつけ的では
あるけれど、モモちゃんの成長を皆が祈って、協力しているのだということを感じられる作品。
家族ではないものたちにも見守られているという感覚を原体験で持つことは、
大人になっても嬉しいことではないかと、新年から感じた本たち。
↓三つ子の魂とは言ったもので、色々な装丁があるけれど、
やはりモモちゃんは、この人形ver.がしっくり。
↓酒井駒子さんの絵も素敵だけどね。