SDGsが一般用語になりつつある最近。
ジェンダーフリーも大きな題材で、児童書もそれっぽい本も多い。
でも実際、ピンクが好きだったり、スカートはいたりする男の子ってやっぱりちょっと意外って顔で見られがちなのではなかろうか。
と言う建前と現実を子供目線で書いた作品がこちら。
絵が描くのが得意できれいなものが好きな男の子が、ピンクが好きと知られて、クラスの男子にからかわれ、それを庇ってくれた女子に君の顔はきれいじゃないから、絵に描きたくないと言って泣かれ、家に帰れば、3人の姉に怒られ女子の気持ちを知れと学校にスカートを履いていくことになり...
と、本人はデリカシーのないマイペースな男子なんだけど、そこから引き起こった悲喜こもごもの出来事に、だよね、だよね、と主人公に感情移入したり、それはちょっととひいたりしながら、女子って、男子ってって考えられる1冊。
ただ読んでてやっぱり違和感があるのは、スカート履くのも、ピンク好きなのも女の子ならではのことだよね、という概念をベースに子供達の感情や行動が描かれていること。
作者も昭和の人なのでしょうがないけど、主人公の思考回路が柔軟なようで、そうではない固定概念が根底にあるようで、むしろその感覚を読んだ子に伝えかねない。
こどもって柔軟なようで経験の足りなさから、固定観念に囚われてしまうところもあるよね。ジェンダーフリーを知らせたい初めの1冊にはできないかも。
児童書担当みなにその点が気になる言われてしまった作品。