先月くらいに出たアフリカの昔話集『ノウサギのムトゥラ』の一つ目の話が以前紹介した『つなひき』の原典ぽい話で、ノウサギのムトゥラは南アフリカの昔話集ということなので、この話は全アフリカ的に伝わる話なのか?などと思ってたら、今週の新刊にはこんな本が。



『ワニをつかまえたこざるのはなし』(メイ・ダランソン/文 ケルスティ・チャプレ/絵 徳間書店)

作品はフランスの作家で、この絵本自体50年前に出版されたもの。ペール・カストール・アルバムという子どものための良質な物語を、と刊行されたシリーズの1冊。
こちらはかわいい子ザルが川に落ち、ワニに食べられそうになったところ、もっと大きな獲物を食べさせてやると言ってひもを咥えさせ、ジャングルであったゾウに助けてもらってワニをひっぱりあげるというもの。
動機や最後はちょっと違うけど、似てるなーと思って、前出の2冊を調べたらこちらはゾウとカバの綱引きだった。
...ま、違いはあるとは言え、これもアフリカの昔話が原典ではないかしら?と思う。
ただやはり、フランスの作家の文と絵になると、話も子どもが感情移入できるちびっこの冒険譚(行って戻る物語)に、絵もジャングルの様子を感じさせつつやさしく楽しい場所に変身し、児童文学作品に。
50年間読まれ続けてるというだけあって、古き良き、安心して楽しめる作品。
ペール・カストール・アルバムは何冊か徳間書店から出てて、どれもほっとする、小さい人に読んでもらいたくなる作品ばかり。