4月10日のフォーラムに向けて

準備を進めています。


ご参考までにうつ病についての

フロイトの考えをご紹介します。



フロイトは、うつ病は対象喪失によって引き起こされると

いっている。何を失ったのかが明確には意識できず、

対象の喪失によって、あたかも自分自身が失われてしまったかのように

感じて、自己評価の低下がみられるという。自分自身が空っぽでつまらない

存在であると感じるようになってしまう。それまで興味のあった趣味にも

興味が持てず、気分転換をするエネルギーがでなくなってしまう。


対象喪失の例

1.愛する対象、依存対象の喪失 (恋人、配偶者、親、近親者の離別や死別 など)

2.生活環境の変化がもたらす喪失 (転居、転勤、昇進、結婚、離婚 など)

3.自己所有物の喪失 (財産、家、能力 など)

4.身体的自己の喪失 (病気、ハンデキャップ、若さ など)

5.心理的な対象の喪失 (誇り、理想、アイデンティティー など)


人々は、このような対象喪失にともなう悲哀を無意識に

乗り越えようとする。

(フロイトは、その過程を悲哀の仕事と呼んでいる)

対象がもはや失われてしまったいう現実を

抵抗しながらも受け入れていって、

その対象に向けていたリビドー(愛情や生命のエネルギー)の撤去が

徐々に行われていく。

その後、撤去されたリビドーが新たな対象に向けられるようになると

悲哀から回復していく。

何を失ったかがわからないと悲哀の仕事がされにくく、自然治癒が難しい。


こころの科学125号より







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トランキリテ