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レコーディングエンジニアのブログ

主にレコーディングエンジニアをやってます。
機材レビューなど書いていければと

ARC2.5とreference4について何度か書いてますが

 

IK multimedia ARC2.5 vs sonarworks reference4

sonarworks referece4が4.1に

 

その後に気付いたことについてです

 

まず、

ARC2.5は、基本的にDAWへのインサートでしか使用できません。

これは、YouTubeやMediaPlayerでの音声に対して補正ができないということです。

VSThostなどのアプリを使用すれば、PCの音声出力にARC2.5を

インサートするとこも可能ですが、入出力が煩雑になること

また、レイテンシーが結構大きくなるため、あまり実用的ではないかと

 

一方

reference4のほうは、PCのサウンド出力でreference4を選択することができます。

また、ゼロレイテンシーモードがあるため、ARC2.5のように遅れることもありません。

 

それなら、全面的にreference4のほうが優れているジャンと思った人!

 

実は、DAWでreference4をインサートすると、reference4の設定を

ゼロレイテンシーモードにしても負荷が結構あり

CUBASE9.5では、プロジェクトが空の状態で最少レイテンシーの設定では、real time peakが20%くらい振れます。

reference4の設定をリニアフェーズにすると、30%くらいになります。

 

このCUBASEの設定では、ASIO-Guardは切った方がreal time peakは減少します。

 

多チャンネルの同時録音時に、最少レイテンシーの設定でCUBASEを使用し

プロジェクトが進みトラック数およびエフェクトのインサートも増えてくると

reference4の元々の負荷があるためreal time peakが限界になりプチり出すこともありました。

 

一方、ARC2.5では、CUBASEにインサートしても負荷がかからず

同条件の設定で、real time peakにも余裕があり、プチることもないと

 

位相特性や、周波数の補正は、reference4の方が優れていると思ってますが

上記の問題もあるため、録音時はARC2.5、ミックスではreference4の使い分けが

当スタジオの環境では必要となってます。