尿管結石 | 私が死んだあとであなたが読む物語

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基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

2025年6月21日土曜日、早朝、腹部に痛みが走る。

ただの腹痛だろう、昨日食べた豚肉の焼き加減が甘かったか。

その程度に考えていた。

が、事態はそう甘くはなかった。

 

排便しても痛みは和らがない。

腹を下している感じはない。

 

昼過ぎごろ、痛みが増して辛くなってきた。

異変に気付いてネットにて「腹痛」で検索をかけてみる。

しかし、それどころじゃなくなってきた。

痛すぎで横になってもがくしかできない。

 

たまらず母に電話した。

病院に連れて行ってくれないかと頼んでみる。

兄がすぐに来てくれることになった。

土曜日でもやってる病院へ車で送ってもらった。

その道中、社内で吐き気を催し堪らずビニール袋を貰って嘔吐。

病院の前で降ろしてもらって歩いて正面玄関を目指すが、その200メートルを歩くのがしんどい。

 

大きい病院で緊急外来の受付を探すのも一苦労。

そんなに混んでる感じでもなかったが、やたらと待たされた。

待合所の椅子で悶絶して待つ。

順番が回って来きて診察室に入るや否や、ベットに横になった。

 

自分の中で尿管結石なのでは、という予感がなんとなくあった。

というのも、痛みが激しくなる直前にネットで腹痛と調べたときにその病名を目にしていたから。

もう一つはアメトークで尿管結石芸人をやっていたのを前に見たことがあって、その時の知識でこれはもしやと思ってはいた。

 

しかし、医師の方は痛みの原因がなかなかわからずにいる。

エコー審査をして原因が分からず、レントゲンを撮って、CT検査して、原因が分かるまでひたすら待たされます。

その間ずっと痛い。

とりあえずこの痛みを何とかしてくれ。

 

医者からは盲腸ではないかと言われた。

そうなのか。

そんなにひどく炎症してる感じではないので手術が必要には思えないがとも言われた。

でも私が余りにも痛がってるものだから手術をする方向で話が進みかけるが、今一度ほかの医師と話してくるとのことで、また待たされる。

 

散々待った後、今までの医師と違ったベテラン風の医師が来て、さっき盲腸ではと言っていた若手の医師に私の背中を叩かせた。

ジンジンと響く感じの痛みが走る。

そんな私の様子を見て、盲腸ではない、尿管結石だ、と言った。

やっぱりか。

 

原因が分かったはいいが、この痛みはどうしたらいい。

検査のために採尿した。

尿に血は混じってはなかった。

三種の検査をしてもすぐにわからないくらい、そして血尿にならないくらい、石自体は小さいものらしかった。

それなのにこんなに痛いのか。

 

診察が終わった後も、会計まで待ち時間が長い。

会計は2万を越えていた。

そんな大金、持ってきてねえし。

病院敷地内あるローソンのATMで金を下ろして支払う。

その間ずっと痛い。

薬局で薬を待ってる間もずっと痛い。

ただ座って待ってるのが一番つらいかもしれない。

 

薬を貰って病院を後にしたのが20時ごろ。

昼の1時ごろからこの間、基本ずっと痛い。

帰りはタクシーに乗って帰ろうかと思っていたが、なかなかタクシーが拾えない。

途中、自販機で水を買って痛み止めを飲んだ。

そしたらえらいもんで、痛みがだいぶ和らいだ。

はじめからこれを飲ませてくれればよかったものを。

点滴何本もうつより、この一錠の方がよっぽど効果的。

 

結局30分くらいかけて歩いて帰った。

 

医者からは一日3リットルの水を飲むよう言われた。

2,3日したら石が尿と一緒に出てくると。

 

一日3リットルってなかなかしんどい。

油断してると間に合わない。

 

4日経って排尿の際に石が出てきた。

その際、特に痛みはなく、石も1ミリに満たないくらいのものだった。

 

石が体内で体を傷つけて感染症のリスクが高まるかもしれないと言われていたが、特にその後、何の問題もない。

結局あの日だけが猛烈に痛くて、次の日以降は比較的落ち着いていました。

 

病院で散々苦しんでいたとき、この痛みと引き換えに何かを手に入れたいと思った。

いや、ひょっとしたらこれまでの何かと引き換えの痛みかも知れない。

これくらいの痛みなら安いくらいの何かとの。