自公大敗、過半数割れ確実 改選50議席の確保困難に 参院選

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自公大敗、過半数割れ確実 改選50議席の確保困難に 参院選(毎日新聞) - Yahoo!ニュース 配信より

 

自民党の開票センターで厳しい表情で取材を受ける石破茂首相=同党本部で2025年7月20日午後10時7分、平川義之撮影

 

第27回参院選は20日、投開票された。自民、公明両党(改選議席計66議席)は

 

非改選を合わせた参院の過半数(計125議席)の維持に必要な50議席を下回る見通しで、

 

参院でも少数与党に転落する大敗が確実となった。

 

比例代表の未確定分を与党が獲得したとしても、50議席には届かない見込み。

 

石破茂首相(自民総裁)は非改選を含めた第1党を維持し、

 

日米関税交渉が正念場を迎えている点なども踏まえ、続投する意向を表明した。

 

一方、国民民主党や参政党は大幅に増やし、

 

改選22議席の立憲民主党は伸び悩んだ。

 

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参院選は改選124議席と非改選の欠員補充1の計125議席で争われた。

 

首相は参院選の勝敗ラインについて、

 

非改選議席と合わせて自公で過半数維持を目指す意向を示していた。

 

両党の非改選は75議席で、50議席以上取れれば過半数を確保できる。  

 

首相は20日夜のNHK番組で「比較第1党の議席数を頂戴している」とした上で、

 

物価高対策や外交・安全保障などを挙げて

 

「国家に対して責任を果たしていかなければならない」と述べた。

 

テレビ東京番組では続投するかを問われ、「そういうことです」と明言した。  

 

自民は最大の争点となった物価高対策で

 

国民1人当たり2万~4万円の給付策を中心に訴えたが、

 

支持が広がらなかった。

 

全体の勝敗を左右する全国32カ所の1人区は自民の14勝18敗で、

 

野党系に負け越した。

 

改選数2以上の「複数区」では

 

茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、京都、兵庫、広島、福岡

 

で各1議席を確保し、北海道では2議席を維持した。  

 

公明は複数区に7人を擁立し、東京、大阪、兵庫、福岡で議席を獲得。

 

比例代表は4議席を確保したが、勢いを欠いている。

 

全体では改選14議席を下回った。  

 

一方、与党の過半数割れを狙った立憲は、

 

政府の物価高対策を不十分だと批判し、

 

食料品の消費税0%などを訴えた。

 

1人区で比較的優位に戦いを進め、

 

青森、岩手、宮城、新潟、長野、三重、大分、宮崎で議席を確保した。

 

1人区全体で野党系は自民に勝ち越し、

 

公示直前まで共産党などと行った候補一本化調整が一定程度奏功した形となった。

 

立憲は複数区では

 

北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、広島で議席を維持した。  

 

立憲の野田佳彦代表はTBS番組で

 

「石破政権に対してノーという意思表示が民意として表された」

 

と述べた。  

 

勢いを維持する国民民主は改選4議席からの4倍増も視野に入れる。

 

1人区では富山、山梨、香川で議席を獲得し、複数区では

 

埼玉、千葉、神奈川、静岡、愛知で各1議席、

 

東京で2議席を得た。

 

比例代表では5議席を確保した。  

 

改選1議席の参政も大きく議席を伸ばした。

 

茨城、埼玉、東京、愛知、大阪、福岡で議席を獲得し、

 

比例代表で6議席を確保した。  

 

公示前に改選5議席の日本維新の会は京都で1議席を獲得し、

 

大阪で2議席を維持。

 

比例代表で3議席を確保したが、伸び悩んでいる。

 

共産は東京で議席を維持し、

 

比例代表で2議席を確保したが、改選7議席を下回った。  

 

れいわ新選組は比例代表で3議席、

 

日本保守党も比例代表で2議席確保した。

 

政治団体「チームみらい」は比例代表で議席を獲得した。

 

社民党は比例代表で議席獲得の可能性がある。

 

【影山哲也】

 

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