【参院選】自民が恐れる「18年前の悪夢」再来…大激戦東京選挙区の2議席守れるか半端ない危機感
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【参院選】自民が恐れる「18年前の悪夢」再来…大激戦東京選挙区の2議席守れるか半端ない危機感(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース 配信より
参院選(20日投開票)で情勢の厳しさが伝えられる自民党が、
東京選挙区(今回は改選7)での2議席死守に躍起になっている。
現職の武見敬三氏(73)と新人鈴木大地氏(58)を擁立するが、武見氏は各社調査で他候補と激戦との見方も。
17日、武見氏の会合には総理経験者2人に小池百合子都知事らがそろい踏みし、支持を訴えた。
党内には、現職落選&新人当選が起きた「18年前の悪夢」への強い危機感がある。
◇ ◇ ◇
この日、都内のホテルで開かれた武見氏の「最終総決起大会」。
はとこに当たる麻生太郎元首相のほか、岸田文雄前首相や小池知事、木原誠二選対委員長らが顔をそろえた。
小池氏は、11日に続いて2度目の応援。
武見氏の情勢報道を念頭に「武見先生から先日、留守電が入っていた。『ギリギリだから助けてくれ』と。
最近『ギリギリダンス』というのがはやったが(選挙は)ギリギリではだめ」と、
ヒット曲の一節に触れながらげきを飛ばした。
選挙の責任者の木原氏も「なんとか勝たせてほしい」と訴えた。
武見氏の結果に周囲が気をもむのには理由がある。
自民内で、「18年前の『悪夢』は避けたい」との声があるためだ。
第1次安倍政権で自民が大敗した2007年参院選東京選挙区は、新人の丸川珠代氏が初当選した。
しかし、3選を目指した現職の保坂三蔵氏が、次点で敗れる大波乱が起きた。
今回、鈴木氏に比べ、武見氏には情勢の厳しさが指摘される。
「現職は落とせない」(関係者)と危機感は強い。
東京選挙区は、選挙区で最多の32人が立候補する最大の激戦区。立憲民主、
国民民主両党も2人ずつを擁立し、公明、共産、維新、れいわなどの与野党も候補を擁立。
また、「台風の目」とされる新興勢力の参政党は、東京で急速に支持を伸ばしていると伝えられる。
昨年の衆院選で少数与党となり、有権者の不信が収まっていない中の参院選でもあり、
自民党の危機感は半端ではない。
この日、武見氏の会合には2000人超が出席したが、
麻生氏は「人が集まれば勝てると思うほど、選挙は甘い商売じゃない」とクギを刺した。
一方で、「自民党政権を倒すのはいいよ。でも、倒した後どうするの。
スクラップしたらビルドしないといけないが、野党もバラバラ。
それでは自由民主主義や議院内閣制は成り立たない」と訴えた。
各党はこれまで党首が前面に立ち、東京で支持を訴えてきた。
期間中の遊説は地方がメインだった石破茂首相(党総裁)は、
関係者によると、最終日の19日に東京都内で街頭演説する方向で、
最終調整が進んでいるという。
自民党は2012年の政権復帰後、4度の参院選で東京の2議席を守ってきた。
今回、それが続くのか、途絶えるのか。まさに正念場だ。
【中山知子】
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