県内の野生鳥獣農林被害、昨年度は微増3億4800万円【山口】

宇部日報 配信より

 

県内の野生鳥獣農林被害、昨年度は微増3億4800万円【山口】(宇部日報) - Yahoo!ニュース 配信より

 

県は、昨年度に県内で発生した野生鳥獣による農林業被害と傾向、その防止対策の実施状況をまとめた。

 

農林業被害は、2010年度以降減少傾向にあるが、昨年度の被害金額は、前年度比3%増の3億4800万円となった。

 

被害面積は237㌶で、前年度より35㌶減少した。  

 

鳥獣別の被害金額は、イノシシが1億4200万円(41%)で最も多く、

 

前年から700万円増加したものの、ピークの10年度以降では2番目に少なかった。

 

シカは1億100万円(29%)、サルは4700万円(14%)、

 

その他の獣類は2100万円(6%)、カラスは1800万円(5%)だった。  

 

作物別の被害金額は、水稲が1億6400万円で47%を占め、果樹は6000万円(17%)、造林木は5900万円(同)、野菜は4300万円(12%)。  

 

捕獲数は猟友会の協力により、増加傾向にある。

 

速報値では前年度から増加し、イノシシは1万6057匹(前年度比26・3%増)、

 

シカは1万943匹(同4・5%増)、サルは993匹(同60・7%増)。シカとサルは過去最多となった。  

 

市町別被害額の増減によると、

 

宇部市ではイノシシ、シカ、サル、ヌートリアの被害が減少傾向にあり、クマ、アライグマの被害は無かった。  

 

県は今年度の対策費として6億5352万円を計上。

 

新しい取り組みとして、ドローンを活用したサルの追い払い技術の開発・実証、

 

捕獲個体の市町間での搬入や生体搬入の体制整備、学校給食ジビエを利用した食育の推進、

 

ICT(情報通信技術)機器をくくりわなに設置したモデル的な捕獲の実施および運用方法の検証などを進める。

 

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