暴行で龍谷大平安・野球部の原田監督退任 部員に通院1か月の打撲傷負わせる  過去に「気持ちの緩みはダメ」発言も

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暴行で龍谷大平安・野球部の原田監督退任 部員に通院1か月の打撲傷負わせる  過去に「気持ちの緩みはダメ」発言も(ABCニュース) - Yahoo!ニュース 配信より

原田英彦監督

 京都府の龍谷大平安高校硬式野球部の原田監督が部員に暴行をしたとして自宅待機を命じられていた問題で、原田監督が退職したことが分かりました。

暴行は2月に発覚 校長が謝罪

龍谷大平安高校

 硬式野球部の原田英彦監督による部員への体罰があったとして、龍谷大平安高が5日、会見を開き謝罪しました。  (山脇護校長)「このたび、本校硬式野球部監督が部員に体罰をおこなったということでご迷惑をおかけしたこと、誠に申し訳ありません。深くお詫び申し上げます」    山脇校長の説明によりますと、2月14日に野球部の生徒が欠席していることがわかり、副担任の野球部顧問が連絡したところ、13日に原田監督から暴力を受けたため登校できないと発言し、体罰が発覚しました。  山脇校長が原田監督に確認したところ事実を認めたため、自宅待機としました。  学校はその日に調査委員会を立ち上げ、ほかの部員への聞き取りを進めました。

春夏19回甲子園出場の名将 「気持ちに緩みはダメ」と発言も

「気持ちの緩みはダメ」と発言していた原田監督

 龍谷大平安のOBでもある原田監督は、1993年から監督に就任しました。2014年の春の選抜大会で優勝するなど、春夏通じて19度甲子園に導いています。  (原田監督 2014年)「僕は気持ちの緩みはダメなんで。気持ちが緩まないように。特に高校生ですのでそういう部分は僕たちが導いてやらないかんなという部分は多々あります」

手のひらで頭部叩き、ノートで頭・肩・喉付近を殴る

 部員の気持ちが緩まないよう教える中で“行き過ぎた指導”へとつながったのでしょうか。  (山脇校長)「課題ノートを提出していなかった事に対する指導の一環として2人の生徒を呼び出し、口頭での注意と叩くなどの行為を繰り返し行いました」  原田監督は、生徒2人に対し暴行しました。山脇校長の話によりますと、1人を10回以上叩き、もう1人に対しても手のひらで頭部を5回程度叩いたということです。1人に対しては手のひらで頭部を、紙製ノートで頭・肩・喉付近を合計10回以上叩きました。生徒は打撲傷で約30日の通院が必要で、入院はしていないものの、現在も自宅で療養中です。もう1人は日常生活に戻り登校し、野球の練習にも参加しています。

龍谷大平安高校 山脇護校長

 山脇校長は、原田監督が体罰に至った背景に、本人が退任を控えていたことがあると推測しました。  (山脇校長)「原田監督は来年度の末に退職を控えていたので、これまで以上に力が入っていたと推測される。この部員をなんとしてやりたいという思いが強くて、体罰に至ってしまったと話している。(原田監督は)指導の一環ではなく、今回については体罰である。そして申し訳ないと思っているという風に聞いている」  過去に体罰はなかったかどうかについては明言を避けました。  (山脇校長)「(体罰は)なかったと言いたいが、何か出てくれば対応する」  原田監督は2日付で退職しています。

 

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