麻生太郎氏が「まだ辞めねぇ」と息巻く最大の理由 長男か長女か…“後継者選び”が難航中

デイリー新潮配信より

 

麻生太郎氏が「まだ辞めねぇ」と息巻く最大の理由 長男か長女か…“後継者選び”が難航中(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース  配信より

 

麻生太郎自民党最高顧問

 

 石破茂政権の誕生以来、“冷や飯”を食わされている麻生太郎自民党最高顧問が意気軒昂だ。

 

昨年末には体調不良説が流布し、党内を騒然とさせた御年84の重鎮に何が起きているのか。

 

  【写真をみる】“若いのに尊大”というウワサも…「麻生太郎氏の長男」将豊氏  

 

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後継者を巡る“ゴタゴタ”

 政治部デスクが解説する。 「ここ数年は体調不安がささやかれ、年齢的にはいつ引退してもおかしくない。本人は周囲に“まだ辞めねぇ”と息巻いていますが」  

 

麻生氏がバッジに執着する最大の理由は、自身の後継者を巡る地元・福岡でのゴタゴタにある。 

 

「長男の将豊氏は、父親と同様に“政治家の登竜門”である日本青年会議所の会頭を務めたサラブレッドです。家業の麻生商事で代表取締役社長の職にあり、すでに父親の地盤から国政に挑戦する意思を固めているとされます」  

 

将豊氏は昨年の衆院選の際、父親の選挙運動を手伝う姿が目撃されている。 

 

「永田町でも“次の選挙は将豊か”ともっぱらのうわさ。ところが最近は雲行きが怪しく、地元で“若いのに尊大”“偉そうな態度が鼻につく”と、彼の政治家としての資質を疑問視する声が上がっているとか」  

 

対照的に妹の彩子氏の評判は上々。かねて“待望論”も取り沙汰されている。  

 

地元政界関係者の解説。 

 

「彩子さんは東大卒後、英国への留学を経て世界的大手美術商『クリスティーズ』に勤めた才媛です。本人も政界入りに関心を示しており、太郎さんも“後継は彩子にするべきかなぁ”と迷っています」

カギを握るのは妻・千賀子さん

 戦後日本の激動期をリードした、宰相・吉田茂につながる麻生家の地盤・看板・カバンを継ぐのは誰か。 

 

「カギを握るのは太郎さんの妻で、兄妹の母である千賀子さん。地元支援者の多くは彩子さんの支持に傾いていますが、太郎さんはいまだ意向を明らかにしていない。千賀子さんは“後継は将豊で決まっている”と明言していますから、太郎さんも奥さんの意向を無視できないんでしょう」  

 

しばらく関係者らがやきもきする日々は続きそうだが、

 

他方で「麻生さんは自身の続投に意欲満々だよ」(福岡県政幹部)との声も。

 

“副総理”の座を狙う可能性も

 ただ、麻生氏は昨年の総裁選で高市早苗前経済安保相を支持したことで非主流派に甘んじており、その影響は地元にも波及している。 

 

「昨秋の衆院選で仇敵の武田良太元総務相が落選した。それで県政は“麻生一強”になるとみられたが、実際はそうなっていない。いまも武田氏が子飼いの県議たちを支援して、陰に陽に麻生系県議に圧をかけているからだ」

(前出の県政幹部)  

 

そんな事情もあってか、 「最近も、麻生さんは“武田をのさばらせるわけにはいかねぇ”と鼻息を荒らげている。石破首相の後継レースが始まれば、高市さんや岸田文雄前首相を担いで、再び副総理・副総裁の座を狙う考えだろう」

(同)  

 

昨年12月、麻生氏は忌み嫌う石破首相と会談し、トランプ米大統領との関係構築について助言した。 

 

「石破さんに恩を売り、今後の政局のカギを握るつもりだよ」(自民党幹部)

 

「週刊新潮」2025年1月30日号 掲載

 

新潮社

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