自民萩支部有志、山口県連会長らに異議 全役員退任決めた総会めぐり

山野拓郎

 

自民萩支部有志、山口県連会長らに異議 全役員退任決めた総会めぐり [山口県]:朝日新聞デジタル

 

申立書について説明する自民党萩支部の前役員=2025年1月15日、山口県萩市土原、山野拓郎撮影

 

 

 自民党山口県連萩支部の関伸久・萩市議ら前役員有志11人が15日、

 

全役員の退任などを決めた昨年12月の臨時総会の不成立などを求める申立書を提出した。

 

前支部長の新谷和彦県連会長と現支部長の岡生子県議に対し、

 

今月末までに文書で回答するように要請した。

 

 前幹事長の関氏らは申立書を提出した後、萩市内で記者会見し、

 

「正しい手続きで臨時総会を再度開催するべきだ。執行部の誠実な対応を求めたい」

 

と話した。

 

 申し立ての発端となった臨時総会では、

 

関氏ら26人すべての役員退任

 

▽後任支部長に岡県議を選任

 

▽後任役員は新支部長に一任の

 

3議案が、賛成多数で可決された。

 

 臨時総会は新谷氏名の文書で通知され、

 

支部の準用する県連規約が開催の根拠とされた。

 

規約では、

 

所属支部党員の3分の1以上の要求が開催の条件とされる。

 

 申立書では、

 

「(開催要求に)署名した複数の党員から、何ら趣旨の説明もないまま一方的に署名を求められたとの声が届いている」

 

と指摘し、署名簿や党員名簿などの提出を求めた。

 

さらに、前役員の解任無効などを認め、公の場で謝罪することを要求した。

 

 新谷氏は「申立書を受け取ったばかりで現時点ではコメントできない」と語った。

 

 萩支部で内紛の様相を呈している背景には、3月の萩市長選に向けた主導権争いがありそうだ。

 

 岡氏が新支部長となった萩支部は臨時総会から7日後、

 

立候補を表明している藤道健二・前市長の推薦を決めた。

 

県連も同氏の推薦を決定した。

 

 一方、支部内には市長選で田中文夫市長を推す声もある。

 

一連の動きについて、支部の前役員は

 

「全役員の退任は藤道氏推薦を取りつける体制を確立するためだったのではないか」

 

と指摘する。