悠仁さまに東大以外の「有力な選択肢」が浮上…秋篠宮さまご夫妻が頑なに「学習院」を避ける裏事情
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悠仁さまに東大以外の「有力な選択肢」が浮上…秋篠宮さまご夫妻が頑なに「学習院」を避ける裏事情(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース 配信より

■秋篠宮さまは自ら即位を辞退される?
高森氏は「愛子天皇」への国民の支持が高まっていると指摘する。しかし、それは愛子さまは東大に入れるほど頭脳明晰で、なんでも人並み以上にてきぱきされる方なのに対して、悠仁さまは成績が悪くひ弱いとかいう、マスコミによる事実と異なる情報を前提にしているように思える。
ちなみに、高森氏は「(秋篠宮皇嗣殿下が)自ら即位を辞退されるお考えであることは、とても分かりやすいはずだ。そもそも、ご年齢が天皇陛下よりわずかに5歳お若いだけ。なので、客観的にも即位の可能性は想定しにくい」「(悠仁さまの帝王教育が遅れているという事実誤認を前提に)秋篠宮殿下が無責任であるとか、教育に熱心でないということを意味するのではない。そうではなくて、次代の天皇に最もふさわしいのは敬宮(愛子内親王)殿下であると、正しく理解しておられるからではあるまいか」という。
※皇室研究家が断言…「皇位継承の安定化を本気で願うなら道は『愛子天皇』しかない」シンプルな理由 しかし、2017年の「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」で「皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族に関しては、皇室典範に定める事項については、皇太子の例による」とわざわざ定め、2020年11月8日に「立皇嗣礼」が国事行為として行われ、平安時代の醍醐天皇の時代から皇太子のシンボルである「壺切御剣」も陛下から親授された。
■「次の天皇」が決まるのはもう少し先
天皇の弟が皇位継承順位第1位なのは、上皇陛下の誕生までの秩父宮殿下も同様だが、それとは立場が違う。もし天皇陛下に、新たに嫡出男子が誕生したらそちらが皇太子になるという論理的な可能性はあるが、立皇嗣礼を法律で創設して行ったのは、その可能性はないという宣言であり、皇太子と全く同じ立場になられたということだ。
もちろん、秋篠宮さまは陛下より5歳若いだけなので、陛下から悠仁さまへ直接継承はありうる。あるいは、陛下が少し早めに退位されて10年程度は秋篠宮さまが在位される可能性もなくはない。皇后陛下の健康状態から、陛下がそれを望まれることだってありうるが、ご兄弟の健康状態とか、悠仁さまの家族状況でも変わってくるだろう。
陛下が上皇さまが退位されたのと同じ85歳余になられるのは2045年であり、上記のような皇位継承の手順についての議論が本格化するのはもう少し先になる。それまでに悠仁さまが「将来の天皇」として知見を広げられるには、多様な人と関わりを持つ大学生活が非常に重要だ。ぜひ後悔の残らない選択をしてほしい。
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八幡 和郎(やわた・かずお) 歴史家、評論家 1951年、滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業。通商産業省(現経済産業省)入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。北西アジア課長(中国・韓国・インド担当)、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任後、国士舘大学大学院客員教授を務め、作家、評論家としてテレビなどでも活躍中。著著に『令和太閤記 寧々の戦国日記』(ワニブックス、八幡衣代と共著)、『日本史が面白くなる47都道府県県庁所在地誕生の謎』(光文社知恵の森文庫)、『日本の総理大臣大全』(プレジデント社)、『日本の政治「解体新書」 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』(小学館新書)など。
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歴史家、評論家 八幡 和郎
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