南北軍事合意、一部停止を決定 「衛星」に対抗、監視活動強化 韓国

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南北軍事合意、一部停止を決定 「衛星」に対抗、監視活動強化 韓国(時事通信) - Yahoo!ニュース

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21日、ロンドンを訪問している韓国の尹錫悦大統領(中央)(EPA時事)

 

【ソウル時事】韓国政府は22日、北朝鮮の「軍事偵察衛星」打ち上げを受け閣議を開き、南北軍事合意の効力を一部停止することを決定した。

 

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韓国国防省によると、同日午後3時(日本時間同)、飛行禁止区域の設定に関する効力を停止する。これを受け韓国軍は、同区域での北朝鮮に対する偵察・監視活動を再開する。  

 

南北軍事合意は文在寅前政権下の2018年に締結され、南北の軍事的緊張緩和などを掲げた。

 

効力を停止するのは、軍事境界線付近の上空に飛行禁止区域を設けた項目。朝鮮半島の東部では境界線から最大40キロ、西部では最大20キロが禁止区域に設定され、韓国軍の監視活動が制限されているとの指摘が出ていた。  

 

閣議に先立ち、英国訪問中の尹錫悦大統領は現地時間21日、国家安全保障会議(NSC)の常任委員会をオンラインで主宰し、南北軍事合意の一部効力停止の方針を決めていた。

 

尹氏は、北朝鮮による偵察衛星の打ち上げを「成功かどうかにかかわらず、われわれに対する監視・偵察能力強化と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の性能向上が目的だ」と非難し、対抗措置を指示した。

 

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