災害復旧工事で未払い 賠償金含め支払いへ 鹿沼市

中村尚徳

 

災害復旧工事で未払い 賠償金含め支払いへ 鹿沼市 [栃木県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

配信より

 

 栃木県鹿沼市が発注した2019年の台風19号に伴う災害復旧事業で、

 

工事費の一部約8676万円が未払いになっていることが明らかになった。

 

市は請負業者に支払う工事費と約514万円の遅延損害金を盛り込んだ補正予算案を12月市議会に提出する。

 

 市によると、未払いになっているのは、20~21年度に発注した同市久野の農地約4・9ヘクタールの復旧工事。

 

水路と水田に流れ込んだ土砂やがれきの撤去などを市内の建設会社が請け負った。

 

同社は21年6月、市に工事完成を報告し見積書も出したが、農政課の担当職員が予算措置を怠ったという。

 

 同課によると、

 

昨年7月、担当職員は未払い工事費の請求通知を受け取っていたが、今年3月まで上司に報告しなかった。

 

同市でも台風19号の被害が大きく、復旧工事の発注が膨大な数になって業者探しに追われたことや、

 

21年産米の作付けに間に合わせようとしたため、

 

事業費の把握ができないまま口頭で契約を結び、契約書を交わしていなかったという。

 

 市は、担当職員3人に対し、職務怠慢では最も重い減給処分を検討している。

 

また、市長、副市長の管理監督責任を問い、給与を3カ月間、30%減額する条例案を12月議会に提出する。

 

(中村尚徳)