佳子さま、公式訪問終えペルーから帰国…皇室の国際親善で存在の大きさ示す
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佳子さま、公式訪問終えペルーから帰国…皇室の国際親善で存在の大きさ示す(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
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ペルー公式訪問を終え、羽田空港で出迎えを受けられる佳子さま(10日午後)=代表撮影
南米ペルーを公式訪問していた秋篠宮家の次女佳子さま(28)は10日午後、10日間の日程を終え、民間機で羽田空港に帰国された。
日本とペルーの外交関係樹立150周年を記念した訪問で、ペルー式の手話を披露するなど独自色を出して交流を深められた。
往路は、飛行機の2度にわたる機材トラブルで到着が丸1日遅れとなった。初日の行事は、佳子さまの強い希望もあり、すべて別の日に振り替えられた。過密日程となる中、佳子さまは標高3400メートルの高地のクスコでも疲れを見せず、生き生きと交流された。
相手への配慮も随所にみられた。日系人との面会時には、日本伝統の着物を着用。車いすの日系1世の女性の前では腰を折って手を握り、長年の苦労話に耳を傾けられた。
特別支援学校では、事前に勉強してきたペルー式の手話で、聴覚に障害を持つ子供たちと交流。喜んで佳子さまに抱きつく子供たちもいたという。アルパカをデザインしたネックレスを着けるなどペルーへの好意をさりげなく伝えられた。
世界遺産のマチュピチュ遺跡を見学された際は、ネット上の一部で「ただの観光旅行では」と疑問視する向きもあったが、宮内庁幹部は「遺跡はその国の歴史や文化の象徴であり、皇族が視察することは相手国への共感のメッセージになる」と説明する。
各地の視察先では、スペイン語で「プリンセッサ・カコ」と呼ばれ、大統領への表敬訪問などは現地の多くのテレビやネットメディアで報道された。
佳子さまの外国公式訪問は2019年のオーストリア、ハンガリー以来、4年ぶり2回目。
高齢化や結婚に伴う女性皇族の離脱で、海外訪問できる皇族方は減っている。
今回の訪問は、皇室の国際親善を担う佳子さまの存在の大きさを示したといえるだろう。(大塚美智子)