石破茂氏「野党の追及があのように甘ければ…」衆参予算委員会での野党側の質問姿勢を疑問視
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石破茂氏「野党の追及があのように甘ければ…」衆参予算委員会での野党側の質問姿勢を疑問視(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
自民党の石破茂元幹事長は4日までにブログを更新し、今月1日まで行われた衆参両院の予算委員会での野党側の質問姿勢を疑問視した。
追及の甘さに触れながら、1人当たりの質問時間が短く議論が深まらなかったとの見方も示した。
石破氏は「今週行われた衆・参両院の予算委員会を聴いていて、いつものことながら野党側の姿勢には強い疑問を感ぜざるを得ませんでした」と指摘し
「政府・与党にとっては有り難いことではあるのですが、議論の場としての国会のあり方がこれでよいはずがありませんし、野党の追及があのように甘ければ、政府の側もこんなものだと高を括ってしまい、能力も低下して国民に対する緊張感も失われ、国家国民のためには全くなりません」
と記した。
「私が閣僚を務めていた小泉・福田・麻生内閣時代の野党の予算委員会での質問は、岡田克也氏、前原誠司氏、長妻昭氏等の名だたる論客が質問に立ち、一人が最低でも一時間、多いときは二時間近くの質疑時間を使って鋭い質問を政府に浴びせていました」と振り返り
「ベテラン閣僚の中には、わざと論点をずらしたりして時間稼ぎをするテクニックを得手とする人もいたのですが、時間が多くあるとこの技があまり効果を発揮せず、畢竟真剣勝負にならざるを得ませんでした」とも指摘した。
今回の野党側の質疑について「憲民主党の逢坂誠二議員や、有志の会の吉良州司議員の質問が問題点を明確に突いたものでした」としながらも
「質疑時間が20分から30分という短さだったゆえに、議論が全く深まらなかったのは残念なことでした」と主張。
「これはすべて野党の責任です。野党全体では数時間の持ち時間があるのですから、質問者を質疑能力の高い議員ごく少数に絞り、数日をかけて質問を練り上げる努力をすべきです」と訴えた。
「自民党が野党の時は、論ずべきテーマや資質を問うべき閣僚などの目標を明確に定め、徹底的に民主党政権を追及し、それなりの成果を挙げたと自負しておりますが、今の野党にはそのような気魄が全く感じられません。それは予算委員会で総理に訊くことではあるまい、なんという勿体ない時間の使い方なのだろう、と今回も何度も思ったことでした」という認識を示しつつ
「以前の国会がもう少しレベルが高かったように思うのは、単に議歴を重ねた者の懐古趣味だけではないように思います」と、
自民党のベテラン議員らしい?嘆き節も記した。
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マスコミ各社の最新世論調査で、岸田文雄内閣の支持率が崩壊状態だ。
直近発表のデータでいえば、日本経済新聞社とテレビ東京が10月27~29日におこなった調査での内閣支持率は、
9月の調査から9ポイント低下して、33%だった。
これは2021年10月の政権発足以来最低で、2012年に自民党が政権復帰してからでもっとも低い。
【写真】「パパ」と呼ばれていた高校時代……卒業アルバムに載る数少ない岸田氏の写真
ANNが10月28~29日におこなった調査での内閣支持率も、前回9月の調査から3.8ポイント低い、
26.9%だった。これも、政権発足以降、最低である。
この結果に、中堅自民党議員は「岸田首相が自信を持って打ち出した所得税減税も大不評でしたから、
支持率はこの先どこまで落ちるのか。10%台もありうるのではないでしょうか」
と表情をくもらせる。数日後には経済対策発表後の調査結果が出てくるので、
「支持率は奈落の底を見るかもしれない」(政治担当記者)という悲惨な結果が予想されている。
こうしたなか、永田町で注目されているのが「内閣支持率と政党支持率の逆転」だ。
「自民党支持者が内閣を支持する理由は『支持する政党の首相だから』という、シンプルなものです。
つまり、岸田首相じゃなくても支持する“岩盤支持層”です。
そのため、もし内閣支持率が政党支持率を下回ったら、それは『岩盤支持層からも見放された』ということを意味します。
日経・テレビ東京の調査では、自民党支持率が32%。かろうじて内閣支持率が上回っていました。
しかし、ANNの調査では自民党の支持率が38.3%でしたから、
内閣の支持率がすでに大幅に下回っているのです。間もなく出る他社の結果でも、逆転は起きると見ています」
(前出・政治担当記者)
NHKの過去の世論調査データを調べてみると、岸田首相と同じように
「減税政策」で国民から批判を浴びた橋本龍太郎内閣が退陣した1998年6月は、
内閣支持率が24%に対して自民党支持率は25.8%。
森喜朗内閣が退陣した2001年4月も、内閣支持率はわずか7%に対して自民党支持率は21.4%だった。
永田町には「内閣支持率と政党支持率を足して50を下回ると危険水域」という、
青木幹雄元参院議員が提唱した「青木の法則」もあるが、
この「内閣支持率と政党支持率の逆転」も気になるところだ。
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