細田博之氏の再入院騒動 「支援から手を引く」地元に渦巻く不信

配信

 

細田博之氏の再入院騒動 「支援から手を引く」地元に渦巻く不信(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

配信より

 

記者会見する細田博之衆院議長=衆院議長公邸で2023年10月13日午後2時38分、竹内幹撮影

 

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点や女性記者へのセクハラ疑惑が報じられ、

 

体調不良を理由に衆院議長を辞任した細田博之衆院議員=島根1区。

 

次期衆院選への立候補に意欲を示しているものの、

 

医師から再入院を指示されていたことが分かり、

 

選挙戦を支える県議から「引かせてもらう」と声が上がるなど、地元に暗雲が垂れこめている。

 

  【写真まとめ】細田氏の手元には「安倍晋三」の文字…  

 

細田氏は7月、熱中症の症状を訴えて都内の病院に救急搬送された。

 

その後、主要な行事での欠席が続き、9月上旬には「脳血管に関する予防的な治療」のため入院。

 

10月13日に議長公邸で開いた会見では、脳梗塞(こうそく)の症状が出たなどと議長辞任の理由を述べる一方、旧統一教会との関係やセクハラ疑惑については曖昧な説明に終始した。  

 

島根1区内の県議らは23日、細田氏に医師から入院治療の指示が出されたことを受けて協議。

 

党関係者や企業・団体の代表らに対して細田氏本人が次期衆院選について説明する予定だった28日の会合を延期すると決めた。 

 

細田氏の言動を巡り、地元の県議には不信感が高まっている。23日の会議の出席者によると、会議の中で「有権者から理解を得るのは難しい」という声が上がった。

 

また、体調面などについて地元への説明がない点を問題視し、「今の状態なら(支援から)引かせてもらう」という厳しい意見も出たという。  

 

また仮に細田氏が次期衆院選に立候補したとしても逆風にさらされる可能性は高い。

 

13日の会見で細田氏は、女性記者へのセクハラ疑惑について「誰一人、セクハラをされたという主張がない」などと発言。これに対し、

 

島根1区支部選対本部長代行の五百川純寿県議は取材に「被害者が手を挙げることは難しく、あの言い方はない」と苦言を呈し、選挙戦で女性票が他候補へ流れることを懸念。

 

そもそも立候補自体にも「『物議を醸す発言をしている人を出すのか』と県内の自民党議員や県民の良識を問われるかもしれない」と危惧する。  

 

ある県議は「今のところ本人が出ると言っており、不出馬というのは頭にないが、厳しい戦いになるのは全員の共通認識だと思う」と話す。  

 

派閥の領袖(りょうしゅう)を務めた竹下亘氏が2021年に亡くなり、地元では、細田氏が出馬しなければ、国への影響力が低下するという懸念もある。

 

自民党県連幹事長の絲原徳康県議は「実績のある方なので活躍してもらいたいが、健康面が我々には一番の不安。細田さんに出馬してもらいたい考えは変わりないが、我々に情報が入っていないからどうしようもない」と気をもんでいる。

 

【松原隼斗】

 

【関連記事】