川内原発運転延長「県民投票は慎重に判断すべき」 塩田知事、きょう県議会で否定的意見表明へ
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川内原発運転延長「県民投票は慎重に判断すべき」 塩田知事、きょう県議会で否定的意見表明へ(南日本新聞) - Yahoo!ニュース
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鹿児島県が23日開会の県議会臨時会に提案する、九州電力川内原発(薩摩川内市)運転延長の是非を問う県民投票条例制定案に付ける知事意見の原案が判明した。
「条例案に基づく県民投票は慎重に判断すべきと考える」と、賛意を示さず、否定的な見解を盛り込む。
複数の関係者への取材で22日分かった。
臨時会に条例案が上程された後、提案理由説明で塩田康一知事が表明する。
有効数を上回る4万6112人の署名を集めて直接請求した市民団体「川内原発20年延長を問う県民投票の会」が反発するのは必至だ。
関係者によると、マニフェスト(政策綱領)で「必要に応じて実施する」とした県民投票を実施しないと5月に判断したことなどを踏まえた。
九電の運転延長への対応を「適正」とした県原子力専門委員会の検証をはじめ、県民投票を見送った理由に言及。
県民に意見公募した上で安全確保に万全を期すよう求める要請書を原子力規制委員会や九電へ出した経過を示し、「県として必要な対応を行ってきた」との考えを述べるという。
市民団体が作成した条例案は、有権者が賛否2択で意思表明する形式。
原発再稼働を巡る住民投票条例案が出された他県では「多様な意見が二者択一では反映できない」といった理由で全て否決された事例に触れる。
これら一連の経緯を念頭に、「私としては慎重に判断すべきだ」と強調するとみられる。
23日は知事の提案理由説明後、質疑や市民団体の意見陳述がある。
24日の集中審議、25日の予備日を経て、最終本会議の26日、全議員で採決する。
南日本新聞 | 鹿児島
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