核兵器廃絶運動に生涯ささげる 医師の秋月辰一郎夫妻の墓前祭
核兵器廃絶運動に生涯ささげる 医師の秋月辰一郎夫妻の墓前祭|NHK 長崎県のニュース
配信より
核兵器廃絶運動に生涯をささげた医師の秋月辰一郎さんと活動を支えた妻のすが子さんを追悼する墓前祭が長崎市で行われました。
秋月辰一郎さんは、長崎市の爆心地から1.4キロにある病院で被爆しながらけが人の治療にあたり、戦後は核廃絶運動に生涯をささげ、18年前に亡くなりました。
また、妻のすが子さんは辰一郎さんとともに原爆投下後、看護師としてけが人の治療にあたり、戦後は辰一郎さんの活動を支え続け、3年前に亡くなりました。
生前、親交のあった人たちは、8年前から毎年、辰一郎さんの命日にあたる10月20日にあわせて長崎市で墓前祭を開いていて、ことしは、家族や知人ら30人ほどが参加しました。
初めに墓前祭を企画した委員会の三根眞理子代表が「高校生平和活動など先生がまいた種が少しずつ実を結んでいる。これからも平和のための運動を地道に続けていく」とあいさつしました。
続いて、参加者が墓に花を手向け、全員で黙とうをささげたあと、夫妻との思い出を語りあったり、平和への決意を新たにしたりしました。
参加した秋月夫妻の長女、藤信子さんは「戦争のニュースなどを見ると、悲しいし、つらい。とにかく戦争のない世界になってほしい」と話していました。