衆院長崎4区補選 旧区割り「納得いかない」 告示まで1週間、佐世保市域分断で住民ため息

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衆院長崎4区補選 旧区割り「納得いかない」 告示まで1週間、佐世保市域分断で住民ため息(長崎新聞) - Yahoo!ニュース

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対岸を指さし「同じ佐世保市民なのに投票できないのは納得できない」と語る井戸さん=佐世保市内

 

現職の死去に伴う衆院長崎4区補選の告示(10日)まで3日で1週間となった。

 

今回の補選は昨年12月に新しい区割りが施行されたものの、欠員補充の意味合いから旧区割りで行われる異例の選挙となる。

 

「県北の代表を選ぶ選挙なのに」。

 

市域を分断され、今回も4区の投票権を持たない佐世保市の住民からはため息が漏れる。  

 

旧選挙区の区割り境界線の一部は、佐世保湾と大村湾を結ぶ早岐瀬戸。

 

横幅は最も狭いところで約10メートルしかない。

 

佐世保市勝海町の井戸徳明さん(89)は4区の選挙区となる対岸に目をやり、嘆いた。  

 

「目と鼻の先なのに…。納得いかない」  

 

早岐地区に暮らす井戸さんは今回も佐世保市民でありながら投票はできない。

 

旧区割りでは、同市を中心とした4区ではなく、三川内、宮両地区とともに大村市を中心とした3区に分類されている。  

 

1票の格差を是正するため、衆院小選挙区の区割りが最初に見直されたのが2013年。それまで佐世保市は全域が4区内にすっぽり収まっていたが、区割り見直しにより、一部が切り取られ3区になった。

 

井戸さんは以降3回の衆院選で、対岸の選挙カーから聞こえるなじみの候補者名を投票用紙に書くことができなかった。  

 

「佐世保市民としてはやはり4区の議員に世話になる。選挙区が違うから誰でもいいとは割り切れない」。井戸さんは区割りの影響で国会議員が「遠い存在になった」と言う。  

 

だから、昨年12月に新区割りが施行され、早岐地区などが再び佐世保市を中心とする選挙区に戻ったことには

 

「当然だ」と思った。「行政区域を分断して数字だけ合わせるやり方は間違っていた」と今でも思う。  

 

告示日が1週間後に迫る中、補選への参加が“お預け”になったことにあらためて歯がゆさはある。でも一方で次の衆院選を見据え、こうも思っている。  

 

「今のうちから候補者の主張を聞いておきたい。佐世保市民としてしっかり考えたい」

 

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林前外相が危機感「横一線の状況」衆院長崎4区補選、参院補選とともに岸田首相の解散戦略を左右
9/28(木) 14:04 日刊スポーツ 配信より

https://news.yahoo.co.jp/articles/43fabc0a2e7de34c65d979931b878416cfb3a587

日刊スポーツ

自民党岸田派の会合であいさつする前外相の林芳正座長(撮影・中山知子)

 さきの内閣改造で外相を退任した林芳正前外相は28日、東京都内で、所属する自民党岸田派の会合に出席し、来月10日に告示され、事実上の与野党一騎打ちの戦いとなると見込まれる衆院長崎4区補選(10月22日投開票)の現況について、危機感をあらわにした。

【写真】6月、衆院本会議に出席した外相時代の林芳正氏

 同補選は、岸田派に所属していた北村誠吾・元地方創生相が今年5月に死去したことに伴うもの。
 
これまでに立憲民主党の現職、末次精一氏(60=比例九州ブロック)と、自民党新人の金子容三氏(40)が、立候補を表明している。
 
金子氏は、自民党で衆参両議員を務めた金子原二郎・元農相の長男。

 林氏は、座長としてのあいさつで
「長崎の補選は、横一線といってもおかしくない厳しい状況だという情勢認識だ。われわれ宏池会(岸田派)の選挙だと思っている。最後まで戦い抜かないといけない」
と述べ、支援を呼びかけた。

 長崎4区補選は、同じ投開票日となる参院徳島・高知選挙区補選とともに、岸田文雄首相に対する「直近の民意」が示される場となる国政選挙。
 
事前の情勢調査では、両者接戦が伝えられている。
 
一方、参院徳島・高知選挙区補選は、秘書への暴行が明るみに出た高野光二郎前参院議員(自民党離党)の辞職に伴う選挙で、
 
こちらも自民新人の西内健・元県議と元立憲民主党の広田一・元衆院議員による与野党対決の構図になるとみられ、
 
こちらは野党先行を指摘する事前情勢調査もある。

 補選の結果は、近く衆院解散・総選挙に踏み切るとの見方がくすぶる岸田首相の解散戦略にも影響するとみられている。

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最終更新:9/28(木) 14:53 日刊スポーツ