中間貯蔵施設調査受け入れ「経済効果に期待」「なぜ急ぎ足」…上関町議会議員、賛否の声

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中間貯蔵施設調査受け入れ「経済効果に期待」「なぜ急ぎ足」…上関町議会議員、賛否の声(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

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町議たちが意見を述べた町議会臨時会

 

 中国電力(広島市)が山口県上関町に申し入れた原子力発電所の使用済み核燃料を一時保管する「中間貯蔵施設」の調査を巡って開かれた18日の町議会(10人)の臨時会では、全議員がそれぞれ意見を述べた。各議員の主な意見は次の通り(発言順)。

 

  【写真】調査受け入れを表明した後、記者の質問に答える西町長

 

山谷良数議員(副議長)  「まずは(中電が)調査し、立地・建設に向かう段階では内容を説明してほしい。(町も)財源の使途や地域振興などについて説明する努力をしてほしい」

 

 秋山鈴明議員  「臨時会だけで判断することには明確に反対。わずか2週間で賛否の分かれる問題を決めようとするのはあまりに乱暴だ。議論を尽くすべきだ」

 

 柏田真一議員  「調査・検討は早急に了承すべきだ。経済の停滞は深刻さを増している。(建設が)実現すれば、地元業者への工事発注などの経済効果が期待できる」

 

 山戸孝議員  「中間貯蔵施設にも調査にも反対。判断を保留し、町民に向き合ってもらいたい。スピード感はあまりに異様で、町から公式に町民に説明すべきだ」

 

 古泉直紀議員  「賛成の立場。今は調査を受け入れるかどうかという段階だ。正しい判断をするための調査・検討なので、結果が提出された後に議論すればいい」

 

 清水康博議員  「自然災害などが起きないとは言い切れず、事故が起きれば近隣自治体への大きな被害も予想される。なぜ急ぎ足で進めようとしているのか理解できない」

 

 右田千賀子議員  「調査段階から交付金が受けられるメリットがある。人口減少で町の将来が心配。中間貯蔵施設を造れば、住民の仕事が増え、いろんな業者も入ってくる」

 

 海下竜一郎議員  「原子力発電所の建設計画が予定通り進んでいれば、現在の非常に厳しい財政状況はなかった。中間貯蔵施設は恒久的に大きな財源の確保につながる」

 

 山村泰志議員  「町財政は非常に厳しい状況で、早く手を打たないと手遅れになる。大きな財源が必要であり、調査に伴う交付金を住民のために活用してほしい」

 

 岩木和美議員(議長)  「現段階は調査の受け入れであって中間貯蔵施設の建設を認めるものではない。半年程度の調査期間中に施設について学ぶこともできる。時間は十分にある」

 

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