“前代未聞”のラニーニャ&スーパーエルニーニョで危険な夏に!? 猛暑&大雨増加の異常気象とパワーアップ台風接近も?近畿も警戒を

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“前代未聞”のラニーニャ&スーパーエルニーニョで危険な夏に!? 猛暑&大雨増加の異常気象とパワーアップ台風接近も?近畿も警戒を(ABCニュース) - Yahoo!ニュース

 

うだるような暑さとゲリラ雷雨並みの夕立のおそれ

夏のスタートは北の乾いた高気圧に覆われ、昼間はからっとした暑さ、朝晩は涼しいくらいとなりましたが、22日(土)からは夏本来の湿った空気が入りはじめ、

 

25日(火)にはいかにも日本の夏といった、湿気いっぱいのうだるよう暑さに変貌していくでしょう。

 

また、湿った空気が入るとともに大気の状態が不安定になり、22日(土)から夕立の可能性が高まります。

 

「夏の風物詩」ともいえる夕立も、近年はゲリラ雷雨と呼ばれるほど激しく降ることもあり、発生時間も夕方だけとは限りません。落雷やアンダーパスなどの急な冠水などには注意が必要です。

前代未聞!?夏から冬には連鎖的な異常気象のおそれも

猛暑のラニーニャと10年ぶりのスーパーエルニーニョが合わさり“前代未聞”の状態に(画像:ABCテレビ「正義のミカタ」15日OAより)

  

日本の夏は熱帯域の海水温の変動によって大きく左右されます。

 

特にエルニーニョ現象、ラニーニャ現象と呼ばれるペルー沖の海水温の変動は、

 

昔から異常気象の要因で、ペルー沖から日付変更線にかけての海水温が高まる

 

エルニーニョが発生すると、インドネシア付近の海水温が下がり、日本付近には冷夏、大雨がもたらされます。

 

一方、ペルー沖の海水温が低くなるラニーニャの発生時はインドネシア付近の海水温が高くなり、日本付近は猛暑になることが多くなります。 

 

ただ、今年はインドネシア付近の海水温が高いラニーニャの状態を残したまま、ペルー沖の海水温が高まる

 

エルニーニョ現象が始まり、

 

しかもスーパーエルニーニョと呼ばれる10年に一度ほどの発達ぶりで、前代未聞の状態となってきました。 

 

また、インド洋では日本付近に猛暑をもたらす正のダイポールモード現象が始まる可能性があり、

 

その上、地球温暖化も急激に進んでおり、大西洋など世界的に海水温が上昇、すでに欧米や中国など猛暑が頻発しています。

 

スーパーエルニーニョはさらに温暖化への拍車をかけるでしょう。

 

エルニーニョが強まり始めた6月の世界の平均気温は観測史上ダントツの1位となっており、

 

2023年の世界は観測史上最も高温となる可能性が高く、夏から冬にかけても連鎖的に異常気象が起こる恐れがあります。

 

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