アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました。イタリアワインの魅力はその多様性にあり、土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、土地の個性を表現したワインが生み出されているのです。
そこでこちらのページでは、全20州のワインの特徴とともに、これぞ!と言えるおススメワインをご紹介!是非全20州の豊富なラインナップとともに、個性豊かなイタリアワインの魅力をご堪能ください。
イタリアワイン - 全20州で造られる個性豊かなワイン | エノテカ - ワイン通販 (enoteca.co.jp)
配信より
目次
イタリアワインを知る3つのキーワード
変化に富んだテロワール
イタリアはヨーロッパ大陸南部にあり、アルプス山脈の南側から南北に伸びる長靴型のイタリア半島、地中海に浮かぶシチリア、サルデーニャなどの島々からなります。南北に長く伸びた国土の地形は変化に富み、山岳・丘陵地帯が多いため標高や傾斜なども異なる他、アルプス気候、大陸性気候、地中海性気候などの多様な気候が存在しています。そのため、栽培されているブドウ品種や栽培方法なども地方ごとに大きく異なっており、20州全ての州で個性豊かなワインが生み出されているのです。
500種を超える土着品種
土着品種とはその土地で育った固有の遺伝子型をもつブドウ品種のことで、イタリアには500種を超える土着品種が存在すると言われています。イタリアワインを代表する土着品種でキャンティの原料として有名なサンジョヴェーゼはトスカーナ地方で主に栽培されている黒ブドウで、イタリア国内において圧倒的な生産量を誇ります。そのほかにも黒ブドウならモンテプルチアーノやバルベラ、白ブドウならトレッビアーノやガルガーネガなど、有名なイタリアワインはほぼ土着品種から造られていると言っても過言ではありません。
イタリアワインの格付け
イタリアでは、1963年に「DOC法(原産地呼称管理法)」といわれるワイン法がつくられました。トップカテゴリには「保護原産地呼称ワイン」であるD.O.C.G.、D.O.Cがあり、続いて「保護地理表示ワイン」であるI.G.T.、そして、最も下に位置するのがVdTでした。その後、2008年に改正されたEUのワイン法に合わせて新しいワイン法が制定。D.O.C.G.、D.O.C.はD.O.P.に、I.G.T.はI.G.P.に、そして地理的表示のないVdTはVinoに変更されました。表示は変更されたものの、D.O.C.G.やD.O.C.、そしてI.G.T.に関しては現在もワインへの表示が認められています。
イタリアワインの産地とおススメワイン
北部イタリア
①ヴァッレ・ダオスタ▼/ ②ピエモンテ▼/ ③リグーリア▼/ ④ロンバルディア▼/ ⑤トレンティーノ・アルト・アディジェ▼/ ⑥ヴェネト▼/ ⑦フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア▼/ ⑧エミリア・ロマーニャ▼
中部イタリア
⑨トスカーナ▼/ ⑩ウンブリア▼/ ⑪マルケ▼/ ⑫ラツィオ▼/ ⑬アブルッツォ▼/ ⑭モリーゼ▼
南部イタリア
⑮カンパーニア▼/ ⑯プーリア▼/ ⑰バジリカータ▼/ ⑱カラブリア▼/ ⑲シチリア▼/ ⑳サルデーニャ▼
北部イタリア
北はアルプス山脈に面し、フランス・スイス・オーストリアなど国境沿いの山がちな地域から、南部のロンバルディア平原、そしてアドリア海まで続いているイタリア北部。比較的冷涼な地域が多いのが特徴で、特に有名なのがイタリアワインの王様と言われるバローロやバルバレスコを生むピエモンテ州やアマローネを生産するヴェネト州。その他、冷涼な気候を生かした白ワインも多く生み出されています。
①ヴァッレ・ダオスタ
イタリア最小都市であり、最西北に位置する州。スイス、フランスに国境が接しており、モンブランやマッターホルンなどの山々に囲まれた山岳地帯の川沿いにてブドウ栽培が行われています。D.O.C.はヴァッレ・ダオスタのみ。地元でピコテンドロと呼ばれるネッビオーロやプティ・ルージュを使った赤ワインが有名です。
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