全国各地で相次ぐ地震、専門家は“たまたま”としながら…北海道では「巨大地震の可能性高まっている」

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全国各地で相次ぐ地震、専門家は“たまたま”としながら…北海道では「巨大地震の可能性高まっている」 | TBS NEWS DIG (1ページ)

配信より

 

2023年6月1日(木) 20:25

 

1日も鹿児島県で震度4を観測しましたが、最近、全国で地震が多いと感じる方も少なくないと思います。

 

何かの兆しなのか?専門家に聞きました。
 

先月11日夕方、北海道浦河町の情報カメラの映像です。よく見ると小刻みに揺れているのがわかります。
 

この地震で浦河町と十勝地方の幕別町では、最大震度4を観測。道内の広い範囲で揺れました。
 

先月は、全国各地で大きな地震が相次ぎ、震度4以上の地震は17回発生しました。
 

5日には石川県で「最大震度6強」、11日には千葉県で「最大震度5強」の強い地震がありました。


列島で多発する地震。何かの前触れの可能性はあるのでしょうか?

北海道大学地震火山研究観測センター 高橋浩晃教授
「たしかに先月から今月にかけて、日本列島と全国のいろいろな所で地震が起きています。

 

今回、たまたま同じような時期に(地震が)重なったということなんですけれども、

 

科学的には直接的な関連はない」

たまたま同じ時期に重なった通常の地震活動と言います。その一方で…

北海道大学地震火山研究観測センター 高橋浩晃教授
「北海道では特に太平洋側で、巨大な地震が起こる可能性が非常に高まっている」

日本海溝と千島海溝沿いの巨大地震が差し迫っているというのです。


特に千島海溝沿い、は今後30年以内にマグニチュード8.8以上、

 

東日本大震災クラスの地震が発生する確率が7%から40%と予測。

 

建物の倒壊、津波による死者は最悪の場合、10万人以上と想定されています。

北海道大学地震火山研究観測センター 高橋浩晃教授
「北海道の太平洋側は、これまでも大きな地震が起こってきたことが知られている。

 

必ず次の大きな地震が起こる、

 

これは確実ですので、そのための対策を、ふだんからお願いできればと考えています」

政府は去年、想定される巨大地震に備えて、道内39の市と町を「特別強化地域」に指定。


住民に、備えの再確認や避難経路の確認など、準備するよう呼びかけています。