「安倍元首相の本棚」、大丸下関店に 読みかけの「山県有朋」も

毎日新聞 2023/3/14 15:14(最終更新 3/14 16:33) 629文字

 

「安倍元首相の本棚」、大丸下関店に 読みかけの「山県有朋」も | 毎日新聞 (mainichi.jp)

配信より

 

わたしの本棚に設置された安倍晋三元首相のコーナー=山口県下関市竹崎町の大丸下関店「JOIN083」で2023年3月14日午前11時43分、大坪菜々美撮影拡大
わたしの本棚に設置された安倍晋三元首相のコーナー=山口県下関市竹崎町の大丸下関店「JOIN083」で2023年3月14日午前11時43分、大坪菜々美撮影

 山口県下関市の大丸下関店7階にある市内の文化人や財界人がこれまで読んできた書籍などを集めた「わたしの本棚」に14日、銃撃され死亡した安倍晋三元首相のコーナーが設けられた。設置のセレモニーには安倍氏の妻、昭恵氏も出席。安倍氏が実際に読んだ本約90冊が並び、手に取って読むこともできる。わたしの本棚は、同店7階にあるコワーキングスペース「JOIN083」の中にあり、JR下関駅周辺の事業者などでつくるエキマチ下関推進協議会が企画した。安倍氏のコーナーには、米国の元大統領、リチャード・ニクソンが20世紀の世界の指導者について語った「指導者とは」や宮部みゆきさんのミステリー小説「名もなき毒」、下関市出身の直木賞作家、古川薫さんの「斜陽に立つ」など国際政治関係の書籍や小説が並ぶ。本の中には、マーカーや色鉛筆で線を引いたり、付箋を貼ったりした所もあって安倍氏が気になった部分を知ることができる。

展示されている岡義武著「山県有朋」=山口県下関市竹崎町の大丸下関店「JOIN083」で2023年3月14日午前11時39分、大坪菜々美撮影拡大
展示されている岡義武著「山県有朋」=山口県下関市竹崎町の大丸下関店「JOIN083」で2023年3月14日午前11時39分、大坪菜々美撮影

 また、菅義偉前首相が国葬の追悼の辞で安倍氏の読みかけの本として触れた「山県有朋」(岡義武著)などは手に取ることはできないが展示されている。

 

セレモニーで昭恵氏は「主人は本当に本を読むのが好きで、漫画もよく読んでいた。心に残ったのか、演説に使うのか、分からないがたくさんの線や付箋が残っている。読んでいた本の中から人柄や思いを感じていただけたら」と話した。

 

わたしの本棚は、4月末まで。問い合わせはエキマチ下関推進協議会(083・242・5066)。

 

【大坪菜々美】

 

 

 

 

 

 

 

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