〔東京外為〕ドル、136円台半ば=日銀総裁会見通過で下落(10日午後5時)
時事通信配信より
〔東京外為〕ドル、136円台半ば=日銀総裁会見通過で下落(10日午後5時)(時事通信) - Yahoo!ニュース
配信より
10日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、4月8日に任期満了を迎える日銀の黒田東彦総裁の会見が無難に通過したことから調整売りが広がり、1ドル=136円台半ばに下落した。午後5時現在、136円41~41銭と前日(午後5時、136円83~83銭)比42銭のドル安・円高。 前日の海外市場は、米長期金利の低下を背景に売り優勢の展開となった。米国時間の終盤は日銀の金融政策決定会合や2月の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが広がり、136円10銭台で推移した。 海外市場の流れを引き継いだ本日の東京市場は136円30銭台で取引を開始。時間外取引でも米長期金利が低下したことから売りが先行し、135円80銭前後に下落した。午前11時半ごろに日銀が大規模金融緩和策の現状維持を決定したことが伝わると、日米金利差拡大を意識したドル買い・円売りが強まり、一時136円90銭台まで急伸した。 午後に入ると、米長期金利の低下を眺めて買いは一巡。黒田日銀総裁は決定会合後の会見で「金融緩和は成功だった」と強調した上で、出口戦略の検討について時期尚早との見方を示した。外為市場では黒田日銀総裁の会見は織り込み済みの内容にとどまったと受け止められ、米雇用統計の発表を前にしたポジション調整の売りが広がり、一時136円20銭台まで下落した。市場関係者の一部からは「植田和男新日銀総裁下での政策修正に対する期待が膨らんだ」(FX業者)こともドル売り・円買いを後押ししたとの見方が出ていた。 ユーロは終盤にかけて対円で軟調、対ドルで堅調に推移した。午後5時現在、1ユーロ=144円47~49銭(前日午後5時、144円43~44銭)、対ドルでは1.0594~0595ドル(同1.0556~0556ドル)。
【関連記事】