物流危機 奈良の大手運送会社 経営苦しい企業公募し連携へ

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配信より

 

物流危機 奈良の大手運送会社 経営苦しい企業公募し連携へ |NHK 奈良県のニュース

 

来年4月にトラックドライバーの時間外労働の規制が強化され、人手不足やサービスの低下が懸念されるなか、奈良市の大手運送会社が、インターネットで事業を連携する相手を募り、サービスの維持を図る取り組みを始めました。

この取り組みを始めたのは、奈良市に本社がある大手運送会社の「フジトランスポート」で、M&A=買収や合併などを仲介する企業と連携して、22日からインターネットで事業の連携を図る相手の募集を始めました。


物流業界では、人手不足や燃料高騰による経営環境の悪化が指摘されているうえ、来年4月からトラックドライバーの時間外労働の規制が強化されることで、人手不足の深刻化やサービスの低下が懸念されています。


今回の取り組みは、「2024年問題」ともいわれる事態に備えるもので、経営の維持に苦しむ事業者とのM&Aが成立すれば、車両の管理や整備などを一元化して効率化を図る一方、各地に設けた事業拠点をそのまま維持させることでサービスの向上がはかれるとしています。


フジトランスポートの川上泰生 執行役員は、「ネットワークがあれば頑張れる企業は全国にたくさんある。『2024年問題』の解決策を導かなければならないなか、物流という社会的責任を果たすために連携できる企業と一緒に取り組んでいきたい」と話していました。